芯の強い女性になりたい。映画『STAR SAND-星砂物語―』より、織田梨沙さんインタビュー

映画『戦場のメリークリスマス』で助監督を務めたロジャー・パルバース氏が、太平洋戦争の沖縄を舞台に描いた小説を自身で脚本化し、初監督作品として映画化した日豪合作映画『STAR SAND-星砂物語-』。

本作のDVD発売を記念して、6月8日(金)に東京・ベリーベリースープ原宿神宮前店で、ヒロインを演じた織田梨沙さん、吉岡里帆さん、ロジャー・パルバース監督が出席するトークイベントが開催されました。イベントでは本作にまつわるエピソードを披露。ロジャー・パルバース監督は「織田梨沙は日本のエリザベス・テイラー、吉岡里帆は日本のオードリー・ヘプバーンです」と2人の熱演を称えました。

イベント終了後、戦時下の沖縄で日々を懸命に生きた16歳の少女・梅野洋海(うめのひろみ)を演じた織田梨沙さんにお話を伺いました。

■自分を通して洋海をどう演じるか

―映画をご覧になった方からどのような感想をお聞きになりましたか?

織田 友達は「初主演すごかったね。良かったよ!」と言ってくれました。母からは「織田梨沙としてではなく洋海として見れたよ。演技も良かったよ」という言葉をもらいました。

―娘としてではなく、洋海そのものとして見てくださったというのは嬉しいですね。

織田 はい、すごく嬉しかったです。

―ロジャー・パルバース監督は、初日舞台挨拶や本日のトークイベントでも「織田梨沙は日本のエリザベス・テイラー」と賞賛されておりました。そうしたお言葉を聞いて、織田さんご自身はどのように感じましたか?

織田 監督はもうずっとベタ誉めしてくださっていて、撮影中も「素晴らしいですよ!」と言ってくださって…。「オーバーじゃない?」って私がツッコミたくなるくらい誉めてくださいました(笑)。

―誉められすぎて逆に緊張してしまったり、プレッシャーを感じたりはしなかったですか?

織田 自信がないから誉められてもそれを全部鵜呑みにしないというか、「えー?本当?それ本当なの?冗談なの?」という感じで受け止めていたので、プレッシャーには思わなかったです。

『STAR SAND -星砂物語-』(C)2017 The STAR SAND Team

―撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

織田 監督を含め、スタッフも共演者もみんな仲が良くて和やかでした。

―洋海を演じるにあたりどのように役作りをされたのか教えてください。

織田 私も芯が強い方なので、意見を簡単には曲げないという意味では、洋海と共通するところがあるのかなと思います。今と時代が違うとはいえ、戦時中に独りで逃げて、16歳であれだけの経験をして、そのガッツというか精神力がすごい。それに合わせるのに苦労しました。撮影に入ると、英語のセリフをちゃんと言えるかなと色々な心配事があって自信をなくしそうになったけれど、それを見せてしまったら洋海じゃない。洋海は真逆だから、それを隠すのが大変なチャレンジでした。逆に、自分と洋海にそこまで違いがあったからこそやりがいもあったし、演じていて楽しかったです。

『STAR SAND -星砂物語-』(C)2017 The STAR SAND Team

―演じていてとくに楽しかったのはどのシーンですか?

織田 隆康(満島真之介)とボブ(ブランドン・マクレランド)の住む洞窟に隆康の兄の一(はじめ:三浦貴大)が来て、隆康、ボブ、洋海、一の4人が対峙するシーンは楽しかったです。

―それまでの流れが一変して、緊迫した空気が流れるシーンですね。

織田 一人ひとりがお互いの演技を見ながらそれに対して演技で反応する。無言でも「何を話すのか?」と、緊張した空気が流れて、その雰囲気と演技のやり取りが興味深く楽しかったです。

―その場から生まれる緊張感や空気感の中、演技でコミュニケーションを取ることが、織田さんの感性をさらに引き出すのかもしれないですね。

織田 台本がしっかりあって演じる内容もすべて決まっていると、真実味がなくなってしまって、演技というよりただセリフを読んでいるだけになってしまう気がするんです。それだと自分を通していないから、誰でもいい、誰にでもできること。自分を通して洋海をどう演じるか、周りの人とのコミュニケーションにどう反応するか、そこが演技の楽しさだと思います。

―本作の中で、織田さんが一番好きなシーンを教えてください。

織田 隆康とボブのシェービングシーンです。言葉の通じない2人が心を通わせていて、そこで初めて洋海が笑顔を見せるシーンなので、みなさんにも見て欲しいです。あとは、渡辺真起子さん演じる吉上さんとのシーンが好きで、私のツボです。でも、吉上さんは怪しいですよね、いちいち洋海につっかかって(笑)。

『STAR SAND -星砂物語-』(C)2017 The STAR SAND Team

―たしかに、渡辺真起子さんが演じる吉上は謎の多い女性ですね(笑)。何かと詮索してきますが、本当に辛い時に洋海を支えてくれる。その日を生き延びるのに精一杯な状況だから、あのような接し方なのかもしれないですが、洋海への愛情は感じられます。

織田 真起子さんが本当に良い方で、カッコイイ女性で、すごく好きです。現場でお話しできて、芝居のアドバイスも頂けて嬉しかったです。

『STAR SAND -星砂物語-』(C)2017 The STAR SAND Team

―『STAR SAND ─星砂物語─』にはさまざまなメッセージが込められていますが、織田さんが思う本作の魅力を教えてください。

織田 監督が一番心がけている「戦わない強さ」というのを人は忘れがちですが、それを思い出させてくれる作品だと思います。国も文化も違うと「別の人」として見がちだけど、根本は同じ「人と人」。この映画の根底にはそうした深いメッセージが詰まっているので、少しでもそれを感じ取っていただけたら嬉しいです。

『STAR SAND -星砂物語-』(C)2017 The STAR SAND Team

 

■織田さんの美しさの秘訣とは?

―モデル、女優と幅広くご活躍されている織田さんに憧れている女性もたくさんいらっしゃると思います。どうしたら織田さんのように美しく輝けるのでしょうか? その秘訣を教えてください。

織田 自分では輝いていると思ったことがなくて、常に自信がないし、「こういうのいいな」「こういうスタイルになりたいな」と求めている側なので、みなさんにアドバイスなんてできないです。「またシミができたー」と落ち込むこともあるし、日々、自分の美を追求しています。

―“美は一日にして成らず”ですね。お肌で気をつけていることはありますか?

織田 日焼けしやすいので、シミにならないように一年中日焼け止めを塗って、冬でも外に出るときはこまめに塗り直しています。

―沖縄の日差しは強いですが、伊江島での撮影は大丈夫でしたか?

織田 2週間の撮影で、初めは役に合わせて肌を黒くするファンデーションを塗ってもらっていたのですが、日が経つにつれてだんだんファンデーションが要らないほど焼けてしまって(笑)。メイクさんと「塗っても意味がないね」って話すくらいに仕上がってしまい、最終的には地肌のまま撮影に(笑)。逆に焼け過ぎてしまうと隠すのが大変だから、「もう焼けないで!」って思っていました。

 

■“芯の強い女性”を目指して

―「こういう女性になりたい」という理想像はありますか?

織田 内面が強い女性になりたいと思っています。人に流されてしまうのは自分では嫌だなと思っていて。もし、後悔するにしても、「人に流された結果、後悔した」というよりは、「自分で決断した道が、結果として後悔に繋がった」という方がいい。芯の強い女性になりたいです。フィジカルもある程度強くなきゃと思っているので。外見は、ただ細いだけでは私は嫌なので、程よく筋肉も脂肪もあって、お尻がキュッと引き締まっているのが理想です。

―理想のプロポーションですね。

織田 骨格とか筋肉は人それぞれ生まれ持ったものと思っているんですけど、自分に合ったベストな体型はなんだろうって考えるんです。結局、スラッとした体型に憧れちゃう(笑)。いつもそんなことを考えているけど、つい食べ過ぎちゃって、「今日もカロリーオーバーじゃん!」って思ったり…。

―たまには好きな食べものを楽しむのも良いのでは?

織田 “たまに”ができないんですよ。昨日も今日も…と、ずっと食べちゃう。今は筋トレブームなのであまり食べないですが、少し前まではポテトチップスブームで、一袋とか食べてました(笑)。

―そんな一面もお持ちなのですね(笑)。今後、女優としてチャレンジしてみたい役はありますか?

織田 アクションをやりたいです。基本的に芯の強いカッコイイ女性、頭の切れる女性、フィジカル的にも強い女性になりたいし、憧れている女性を演じて少しでも近づきたいです。

―最後に、これから実現したい「野望」を教えてください。

織田 自然が大好きだから、自然の中で、人に頼らず自分で食べる量の野菜を愛情込めて育てて食べる、自給自足の生活がしたいです。本当の意味でのサバイバル力や生きる強さを持てる人になりたい。そういう人に憧れているし、強くなりたいから、洋海のようにサバイバルな一面を演じるのも楽しかったです。自然の中に自分の畑が欲しくて、食べもの全般を育てたり、ハーブガーデンもやりたいし、自分のお米を作りたいです!

(撮影・インタビュー・文 出澤由美子)


<PROFILE>
織田梨沙
1995年生まれ、千葉県出身。2012年よりモデルとして雑誌などで活動する。2015年より俳優として新たなスタートを切る。2016年公開の映画『秘密 THE TOP SECRET』(監督:大友啓史)では、ヒロインに大抜擢され、スクリーンデビュー。大和ハウス新企業CM『故郷2016』篇、GalaxyS8|S8+、Reebokなどに出演。NHKドラマ『精霊の守り人II 悲しき破壊神』、映画『STARSAND-星砂物語-』では初主演を務めた。amazonプライムドラマ『しろときいろ』が配信中。映画『生きてるだけで、愛』が今秋公開予定。


『STAR SAND −星砂物語−』

『STAR SAND -星砂物語-』(C)2017 The STAR SAND Team

■あらすじ
1945年の沖縄。戦火から遠く離れた小島に渡り、独りで暮らし始めた16歳の少女・洋海(ひろみ)は、洞窟で日本軍とアメリカ軍からの脱走兵、隆康とボブに出会う。彼らの身の回りの世話を焼いているうちに、三人の間には不思議な関係が築かれていく。

ある日、戦いで脚を負傷した隆康の兄・一(はじめ)が、養生のために洞窟にやって来る。それは悲劇の幕開けだった。

2016年、東京。大学生の志保は、卒業論文の題材として教授から一冊の日記を手渡される。それは、戦時中に沖縄の小島で暮らしていた16歳の少女のものだった。志保は日記を読み、この日記の持つ謎に惹かれていく……。

■キャスト
織田梨沙 満島真之介 ブランドン・マクレランド 三浦貴大 吉岡里帆
寺島しのぶ 渡辺真起子 石橋蓮司 緑魔子
原作・脚本・監督ロジャー・パルバース

■DVD絶賛発売中!
本篇+特典映像約10分(予告篇、東京公開初日舞台挨拶)を収録 価格:3,800円(税別)
DVDレンタル&配信中

■公式サイト http://www.star-sand.com/

2018-06-25 | Posted in NEWSComments Closed