幕末の侍が時代劇撮影所にタイムスリップして「斬られ役」に!?映画『侍タイムスリッパー』一般公開が決定!
時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失う。眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。行く先々で騒ぎを起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだと知り愕然となる新左衛門。一度は死を覚悟したものの、やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。「斬られ役」として生きていくために…。
監督の安田淳一は本作が長編3作目。「自主映画で時代劇を撮る」という無謀な試みに「脚本がオモロいから」と東映京都撮影所が特別協力した本作は、わずか10名足らずのロケ隊ながら奇跡的に完成、23年10月の京都国際映画祭でプレミア上映されると、笑あり涙ありのチャンバラ活劇でありながら、衰退しつつある時代劇への愛あふれるオマージュに場内は万雷の拍手と歓声に包まれた。無名の監督作品という前情報を大きく覆す作品の完成度の高さに、SNSではインディーズ映画から全国区となった『カメラを止めるな』を想起させるという書き込みが続出。安田監督が敬愛する『蒲田行進曲』などで知られる俳優の風間杜夫も「あっという間の2時間11分。一気に観た」と大絶賛した。…期待値はジワジワと高まり、ついに本家カメ止めを産んだ池袋シネマ・ロサで8月17日(土)からの一般公開が決定した!
公開決定にあわせて解禁された予告編は、江戸時代に剣豪としてならした新左衛門がタイムスリップして巻き起こすトンチンカンな騒動と、現代で生きていくために時代劇の「斬られ役」を志願するシーンが描かれている。タイムスリップ時代劇はこれまで数多くの作品が挑んできた人気ジャンルだが、本作が選んだ「時代劇の撮影所へのタイムスリップ」という設定は、目からウロコな面白さを感じられるだろう。東映京都撮影所が特別協力しているだけに、美術や殺陣の本格度は折り紙付きだ。
さらに、⽇本での劇場公開に先駆けて、7⽉18⽇から8⽉4⽇までカナダ・モントリオールで開催される「ファンタジア国際映画祭」への正式出品が決定。ファンタジア国際映画祭は、1996年から開催されている北⽶最⼤のジャンル映画祭であり、⾃主映画としてのオフィシャルセレクション選出は快挙でもある。今回、『侍タイムスリッパー』は『A SAMURAI IN TIME(時をかける侍)』の英題で上映される。
『侍タイムスリッパー』8月17日(土)より池袋シネマ・ロサにて公開
2023年/日本/131分/カラー/1.85:1/ステレオ/DCP
出演:山口馬木也 冨家ノリマサ 沙倉ゆうの
監督・脚本・撮影・編集:安田淳一 殺陣:清家一斗
撮影協力:東映京都撮影所 製作・配給:未来映画社 宣伝協力:プレイタイム ©2024未来映画社
■公式サイト https://www.samutai.net/
<風間杜夫さんコメント>
あっという間の2時間11分。一気に観た。
色々な時代劇に対するオマージュも込められて、
CGを使ったり、ワイヤーで飛んだりとかっていうんじゃなくて、
昔ながらの立ち回りを基本にした痛快チャンバラ。
山口馬木也の朴訥とした田舎侍ぶりが本物にしか見えない。
侍魂がうまく描かれたとても楽しい娯楽時代劇だ。
■風間杜夫(俳優)
監督・脚本・照明・編集:安田淳一
1967年京都生まれ。大学卒業後、様々な仕事を経てビデオ撮影業を始める。幼稚園の発表会からブライダル撮影、企業用ビデオ、イベントの仕事では演出、セットデザイン、マルチカム収録・中継をこなす。業務用ビデオカメラ6台を始め、シネカメラ5台、照明機材、ドリー、クレーン、スイッチャー、インカム他を保有。2023年、父の逝去により実家の米作り農家を継ぐ。多すぎる田んぼ、慣れない稲作に時間を取られ映像制作業もままならず、安すぎる米価に赤字にあえぐひっ迫した状況。「映画がヒットしなければ米作りが続けられない」と涙目で崖っぷちの心境を語る。<自主映画製作歴>2014年「拳銃と目玉焼」(113分)東映系シネコンにて全国6都市・各都市ミニシアターにてロードーショー、全国のツタヤ・ゲオにレンタルDVD3000枚以上納品。Huluにて配信されレイティング4.0を獲得。2017年「ごはん」(108分)シネコン全国5都市他ミニシアターにてロードーショー後、各地で様々な主催者による上映イベントが38ヵ月続くロングラン作品となる。2019年秋、動員12,000人達成