YABOサタデー映画館―2017.8.12

『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
今週公開の作品をあらすじとともに野望や希望、理想にあふれる登場人物をYABO人としてピックアップします。

今週ご紹介するのは次の5作品です。
『少女ファニーと運命の旅』
『スパイダーマン:ホームカミング』
『ターミネーター2 3D』
『海底47m』
『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』

『少女ファニーと運命の旅』

『少女ファニーと運命の旅』

© ORIGAMI FILMS / BEE FILMS / DAVIS FILMS / SCOPE PICTURES / FRANCE 2 CINEMA / CINEMA RHONE-ALPES / CE QUI ME MEUT – 2015

YABO人:13歳のユダヤ人の少女ファニー(レオニー・スーショー)
第二次世界大戦下にナチスドイツの支配下にあったフランス。幼い妹2人とともに両親と別れ、ユダヤ人を支援する者たちが秘かに運営する児童施設に匿われていた。ところが、施設が密告によって閉鎖され、別の施設に移る。料理番を務める陽気な青年エリー(ヴィクトール・ムートレ)と仲良くなり、忘れていた笑顔を取り戻すが、戦況の悪化に伴い、そこも危険となる。責任者のマダム・フォーマン(セシル・ドゥ・フランス)に連れられて、ほかの子どもたちと一緒にスイスへ向かう。厳しい取り締まりの中、マダム・フォーマンと別行動を取らざるを得なくなり、取り残された9人の子どもたちのリーダー役となる。いくつもの窮地を勇気と知恵で乗り越え、何かと対立していたヴィクトール(ライアン・ブロディ)とも理解しあうようになり、安全と自由を求めてスイスとの国境を目指す。

イスラエル在住のファニー・ベン=アミが第二次世界大戦中に子どもたちだけでフランスからスイスへと逃げたという驚くべき実体験を綴った自伝を発表。2011年にはフランス語翻訳版が出版されるとたちまち話題を集め、映画化が実現した。子どもたちの生きようとする前向きな姿と、彼らを守ろうとする大人たちとの温かな絆が観る者の心を打つ。
文部科学省特別選定の3部門(少年向き、青年向き、家庭向き)と、文部科学省選定(成人向き)を受賞した。

<実在のファニーインタビュー特別動画公開!>

<インタビュー内容>
ファニー・ベン=アミ
「一番は子供たちよ。何の罪もないのに、一番つらい目に遭う。なぜなのか。理解できないからよ。私は不当なことと知ってたけど、他の子は“なぜ?”と、そう思ってた。出演した子役たちの記憶に残ると思うわ。この先、他の映画に出ても本作を思い出すと思う。そして本作のメッセージもね。この映画はメッセージなの。」

ローラ・ドワイヨン
「彼女の体験を映画に変えて、証言者になることに皆が賛同した。それは結局、語り継ぎたいという思い。子供たちに伝えたいという願いよ。大人にもね。でも、子供に見せたい。」

『少女ファニーと運命の旅』
8月11日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
監督:ローラ・ドワイヨン
出演:レオニー・スーショー、セシル・ドゥ・フランス、ステファン・ドログロート、ライアン・ブロディ
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
© ORIGAMI FILMS / BEE FILMS / DAVIS FILMS / SCOPE PICTURES / FRANCE 2 CINEMA / CINEMA RHONE-ALPES / CE QUI ME MEUT – 2015
公式サイト:http://shojo-fanny-movie.jp/

『スパイダーマン:ホームカミング』

『スパイダーマン:ホームカミング』

©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

ニューヨーク。アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は15歳の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)の能力を見出し、真のヒーローとしての“道”へと導こうとする。スタークに新しいスーツまで作ってもらったピーターは興奮し、自分の力を認めてもらおうと日々街に飛び出す。そんなある日、巨大な翼で飛行する怪物が街に突如現れる。ピーターはここぞとばかり、ニューヨークの平和のために怪物退治に乗り出そうとするが、スタークに「アベンジャーズに任せておけ」と止められてしまう。「ガキ扱いは、ゴメンだ!」とピーターはその忠告を聞かずに戦いに挑むが…。

YABO人:ピーター・パーカー(トム・ホランド)
部活のノリで街を救うヒーロー気取りの15歳の高校生。憧れのスタークに認められるヒーローになり、アベンジャーズに入りたいと願うが、敵に襲われた街を救おうとしてかえって大ピンチに。結局、アイアンマンに助けられ、「調子に乗るな。スーツを着る資格はない!」とヒーロー失格の烙印を押されてしまい、理想と現実のギャップに悩む。

『スパイダーマン:ホームカミング』
8月11日(祝・金)全国ロードショー!
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ロバート・ダウニーJr.、マイケル・キートン、マリサ・トメイ、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、トニー・レヴォロリ、ローラ・ハリアー、ジェイコブ・バタラン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

『ターミネーター2 3D』

『ターミネーター2 3D』

©1991 – STUDIOCANAL – Tous Droits Reserves

最初のターミネーター出現から10年後。未来に起こる危機を訴えるサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は精神状態を疑われて隔離されていた。そのため息子ジョン(エドワード・ファーロング)は養父母のもとで成長する。
ある日ロサンゼルスに2体のターミネーターが未来から送り込まれる。1体は将来、人類抵抗軍のリーダーとなるジョンを少年のうちに殺すため、機械軍が送った残忍非道な新しいタイプのターミネーター(ロバート・パトリック)。もう1体はサラとジョン母子を守るため人類抵抗軍が送ったターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。息子を守るため、サラは死闘を繰り広げる。

「若い!」
政治家を引退し、スクリーンに戻ってきたアーノルド・シュワルツェネッガーは、最近はコンスタントに映画出演し、70歳とは思えない肉体と動きを見せている。しかし、今作の引き締まった体にワイルドな表情はやはり別人のよう。そして、リンダ・ハミルトンもアーノルド・シュワルツェネッガーに負けないくらい鍛え上げた肉体を披露している。ぜひ、この2人のアクションシーンを堪能したい。
作品の中での近未来として語られる審判の日が1997年8月29日。今の私たちにとってはすでに20年が経ってしまった。ちょっと不思議な気持ちになる。

YABO人:人類抵抗軍が送ったターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)
いかなる犠牲を払ってもジョンを守れと厳命を受け、人類抵抗軍によって送り込まれた。

『ターミネーター2 3D』
8月11日(金・祝)よりTOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリック、ジョー・モートン
配給:キノフィルズ/木下グループ
©1991 – STUDIOCANAL – Tous Droits Reserves
公式サイト:http://t2-3d.jp/

『海底47m』

『海底47m』

© 47 DOWN LTD 2016, ALL RIGHTS RESERVED

メキシコの海で休暇を楽しんでいたリサ(マンディ・ムーア)とケイト(クレア・ホルト)姉妹が現地で知り合った男性からシャークケージダイビングに誘われる。それは海に沈められた檻に入って、野生のサメを鑑賞するもの。ところが檻を吊るしていたいワイヤーが老朽化で切れ、檻は海底に沈んでしまう。助けを求めるが、無線が届かない。檻は開かず、ボンベの酸素は残りわずかになってしまう。

急激に浮上すると潜水病を招き、脳に障害を及ぼす。ボンベ内の窒素が血液に溶けて窒素酔いになって意識が混濁。ボンベの酸素はどんどん減っていく。リサを演じたマンディ・ムーアが「呼吸することがどれだけ大事かかが、この映画のポイントになってくる」と語っているように、この作品の怖さはサメに襲われることだけではない。「絶対に無理」と思わざるをえない状況からの生還はあるのか。海底の暗さと劇場の暗さがリンクして緊張感は最後まで続き、ラストのどんでん返しに言葉を失う。

YABO人:リサ(マンディ・ムーア)
「君といてもつまらない」とフィアンセから別れを告げられたばかり。危険なことに挑戦して過去を吹っ切ろうとメキシコにやってきた。妹のケイトから「彼にサメの写真を送りつけて見返そう」と無理やりシャークケージダイビングに誘われる。直前にもためらう気持ちになるが、ケイトに押し切られる。

YABO人:ケイト(クレア・ホルト)
冒険好きで、ためらうリサを強引にシャークケージダイビングへと誘う。姉に失恋した彼のことを吹っ切らせたいと思ってのことだった。檻が海底に落ちたとき、責任を感じて自分が何とかしなければと、檻から出て助けを求めに行く。

『海底47m』
8月12日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:ヨハネス・ロバーツ
出演:クレア・ホルト、マンディ・ムーア、マシュー・モディーン
配給:ギャガ・プラス
© 47 DOWN LTD 2016, ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://gaga.ne.jp/47m/

『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』

『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』

© 2016 Project Anth LLC All Rights Reserved.

1941年、ナチス統治下のチェコ。ヨゼフ(キリアン・マーフィ)とヤン(ジェイミー・ドーナン)が潜入した。イギリス政府とチェコの亡命政府から受けたミッションは、ナチス№3と言われた親衛隊長ラインハルト・ハイドリヒの暗殺。彼らは国内に潜むレジスタンスの協力を得て、プラハでハイドリヒを狙撃する。しかし彼らを待ち受けていたのは、想像を絶するナチスの報復だった。

ユダヤ人大量虐殺の実権を握り、その冷酷さから「金髪の野獣」と渾名されたナチス高官ハイドリヒ。本作はハイドリヒ暗殺の史実を基に描いた緊迫のサスペンス。しかし、暗殺が成功して終わりではない。壮絶な逃走劇とナチスの凄惨を極めた報復が続く。犠牲の大きさに戦争に正義はないと感じるのではないか。主演は『ダンケルク』公開を控えるキリアン・マーフィと、世界中で空前の社会現象を巻き起こした大ヒット映画『フィフティ・シエイズ・オブ・グレイ』のジェイミー・ドーナン。

YABO人:ヨゼフ(キリアン・マーフィ)
真面目で強い使命感を持ち、ストイックに計画遂行に打ち込む。

YABO人:ヤン(ジェイミー・ドーナン)
繊細な心の持ち主で、任務をカモフラージュするために付き合った女性を本当に愛してしまい、その女性との幸せな生活を夢見る。

『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』
8月12日(土)より新宿武蔵野館他全国順次公開
監督・脚本:ショーン・エリス
出演:キリアン・マーフィ、ジェイミー・ドーナン、ハリー・ロイド、シャルロット・ルボン、アンナ・ガイスレロヴァー、トビー・ジョーンズ
配給:アンプラグド
© 2016 Project Anth LLC All Rights Reserved. ※PG12
公式サイト:http://shoot-heydrich.com/

2017-08-12 | Posted in NEWSComments Closed 
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