『かたつむりのメモワール』感動の予告編&本ポスタービジュアル 解禁

幼い頃から周囲に馴染めず、孤独を抱えて生きてきた女性グレース。カタツムリを集めることだけが心の拠り所だった彼女が、個性豊かな人々との出会いと絆を通して少しずつ生きる希望を見出していく…。
本作は、波乱万丈な半生をユーモアとサプライズ満載で優しく描いた温かな人生賛歌。オスカー受賞歴を持つアダム・エリオット監督が8年間もの製作期間をかけ、<セット数200、小道具700個、総カット数13万5千>という膨大な手作業によって生み出された、愛と情熱にあふれたクレイアニメーションだ。時にブラックユーモアやビターな現実も織り交ぜながら、人生の喜びと悲しみにそっと寄り添う視点は、批評家・観客双方から絶賛を集め世界中で数々の映画賞を獲得している。
“自分の殻を破らなくちゃ――痛みを伴うけど、それでこそ人生よ”
風変わりな友だちがくれる言葉が、心に優しく染みわたる予告編が完成!
予告編では、主人公グレースが家族と一緒に過ごした幼少期の楽しい思い出や、学校でのいじめから守ってくれる一心同体の双子の弟・ギルバートとの絆、そして人生を一変させてしまう突然の悲しい別れなど、グレースの半生が美しい音楽にのって唯一無二の独特なクレイアニメーションで描かれてゆく。
やがてグレースは寂しさからカタツムリのように心の殻に閉じこもってしまうが、そんな時に出会った80歳ほどの風変わりな女性ピンキーは、グレースが肌身離さず被っているカタツムリ帽子を不思議がることもなく「私は昔ハトだったのよ」と明るく話しかけるのだった…。ギルバートとの再会を願うグレースの人生はジェットコースターのように波乱万丈だが、年の離れたピンキーとの友情が、彼女を支え少しずつ前へと導いてくれる。彼女たちが歩む、カタツムリのように人一倍ゆっくりで回り道だらけの人生の先にはどんなサプライズが待っているのか、本編への期待が広がる映像になっている。
併せて解禁となった本ポスタービジュアルは、グレースとギルバートが仲睦まじく読書をしている姿が切り取られた。キャラクターは一体ずつ制作スタッフが時間をかけて一から手作りしたもので、体や靴は粘土、髪の毛は針金でできている。アダム・エリオット監督はアニメーション制作について「CGやAIのアニメーションは増えていくでしょう。でも“良質なアート”とは人間の手によって作られるもの。AIが“人間の経験”を取って変わることは絶対にできないのです」と語っている。本ポスタービジュアルにも見ることのできる、粘土を削ったり曲げたりした跡のデコボコや、あえて残されて色塗りのムラからは、そんな監督の信念が滲み出ている。
日本語のタイトルロゴは、アダム・エリオット監督が自ら直筆で描いた日本だけの特別デザイン!3月に来日した際に書いたもので、監督は初めて書く日本語に「特に“む”の形が面白いね!」と楽しみながらじっくり丁寧に仕上げたスペシャルなものになっている。

<STORY>
1970年代のオーストラリア。グレースは双子の弟ギルバートと父親の3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。母親は出産と同時に亡くなり、病気がちで学校ではいじめっ子の標的にされるグレースだったが、いつも守ってくれる頼もしいギルバートと、愛情深くひょうきんな父が側にいてくれた。しかし突然、父が睡眠時無呼吸症候群で亡くなり、グレースとギルバートは別々の里親の元で暮らすことに。離れ離れになった2人は手紙で励まし合い「いつか必ずまた会おう」と約束するが、グレースは寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となった孤独な日々を送るようになる。そんなある時、ピンキーという陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会い、2人はいつしかかけがえのない友だちになっていく…。



監督・脚本:アダム・エリオット『メアリー&マックス』『ハーヴィー・クランペット』
出演(声):サラ・スヌーク『スティーブ・ジョブス』『プリデスティネーション』、ジャッキー・ウィーバー『世界にひとつのプレイブック』、コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、ドミニク・ピノン『アメリ』、エリック・バナ『ハルク』、ニック・ケイヴ
2024年/オーストラリア/英語/94分/カラー/5.1ch/G/原題:Memoir of a Snail/日本語字幕:額賀深雪/配給:トランスフォーマー
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6月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、
ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿 ほか全国順次公開