雇い主の命令はまさに「ミッション・インポシブル」!?温泉も掘り当てる“スーパー執事”登壇/映画『マダムのおかしな晩餐会』

© 2016 / LGM CINEMA – STUDIOCANAL – PM – Tous Droits Réservés

11月30日(金)より TOHOシネマズ シャンテほか全国公開される映画『マダムのおかしな晩餐会』のトークイベントが11月21日(水)都内にて行われた。

本作は、トニ・コレット、ハーベイ・カイテル、ロッシ・デ・パルマらハリウッド×ヨーロッパの個性派俳優が豪華共演。上流階級たちの豪華な暮らしとスキャンダラスなゴシップを覗きながら、階級社会や夫婦の問題にさらりと直面させる、パリを舞台にした大人のロマンティック・コメディだ。

上流社会を舞台にメイドとマダムの階級差をシニカルに描いた本作にちなんで、「執事」として国内外の超・富裕層に仕えてきた、日本バトラー&コンシェルジュ代表/新井直之さんが登壇。

(日本バトラー&コンシェルジュ代表/新井直之さん)

新井さんは映画版『黒執事』や『謎解きはディナーのあとで』などで執事やメイドの所作監修を務めてきたほか、劇的にレアな人だけが出演する人気番組『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日)にスーパー執事として登場するなど、今大注目の本物の執事。
もともと一般企業の営業職だった新井さんが日本でも珍しい“執事”を目指すことになったきっかけや、ホスピタリティを極めることに対する熱い想いを語られ、さらに執事が教えるお辞儀の作法なども実演を交えて講演。

ヨーロッパの大富豪に仕えていた時に、突然“伊豆の別荘で掛け流し温泉に入りたい”と言われ、1年かけて温泉調査会社とともに敷地内を大探索し、ついに温泉を掘りあてたという仰天エピソードに会場は爆笑!

新井さんによると「雇い主の無理難題は自分の付加価値を上げるチャンスなので逆に嬉しくなります」という仕事のプロとして広く見習いたい信条に感心したりしながら、終始笑いの絶えないトークイベントとなった。

(壇上でお辞儀の作法を実演!)

Q:執事の仕事に興味を持った理由は?

もともとは一般企業で数億円の商品を扱う営業の仕事をしておりました。
そんな環境の中で出会った人たちと仕事を超えて悩みを聞いたり、親睦を深めたりすることが多くなり、こういった方達のもっとお役にたちたいと思ったこと、あとは、これほど高額な商品を扱える役職の方達は、せっかく信頼関係を深めても知り合ってから数年で退任されてしまうことも多く、それは寂しいなあと。もっと生涯に渡って人と関われる仕事は何かな?と考えた時に思いついたのが執事でした。

Q:お辞儀一つも作法があるんですよね?

大事なのは「分離礼」ですね!言葉と体の動きを分けることがポイントです。話しながら動かない。足も揃えてください。
女性は男性よりも、その一連の動作にもう少し時間をかけたほうがより丁寧な印象になると思います。

Q:これをやると執事っぽい!という動作はありますか?

一つ一つの動作をゆっくりやるのが大事です。
後、よく映画やドラマの執事の所作指導をやるんですが、演出の方からの希望があり、よく胸に手を当てて「かしこまりました」という動作を入れます。この動きがとても執事っぽく見えるようです。

Q:本作は「晩餐会の出席者が不吉な13人だから、急遽人数合わせで出席させられるメイド」が出てきますが、実際にそういった経験はおありですか?

あります!例えば、保護者と先生の集まりとか、お仕えしている方が“苦手な”イベント事に「親戚」と称して、私が代理で出席したりしたことはあります。

Q:これまでにあった「とんでもない経験」を教えて頂けますか?

伊豆に別荘を持つヨーロッパの方が突然「別荘で掛け流し温泉に入りたい」と言い出したことですね!最初は「温泉のお湯を購入してバスタブに貯めればいいのかな?」と思っていたのですが、そうではなく「掛け流しに入りたい」と(笑)

―まるで「ミッション・インポシブル」ですね!

成功者に「NO」は言ってはいけないのです。彼らは不可能なことを可能にしたことによって巨万の富を得ています。NO(出来ない)ということは、それはイコール仕事の契約解除につながるんですよ。悩み抜いた結果、温泉調査会社に入ってもらい、本当にその別荘の敷地内から温泉が出るか1年かけて探索、ようやく温泉を探しあてる事が出来、かけ流しのお湯に雇い主も納得。無事会社としての成功報酬を頂きました。

映画『マダムのおかしな晩餐会』は、11月30日(金)より TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。


『マダムのおかしな晩餐会』

© 2016 / LGM CINEMA – STUDIOCANAL – PM – Tous Droits Réservés

<STORY>
愛には嘘のソースをかけて、召し上がれ。
エレガントなパリの都に越してきた、裕福なアメリカ人夫婦のアンとボブ。
セレブな友人たちを招いてとびきり豪華なディナーを開こうとするが、手違いで出席者が不吉な13人に!大慌てでスペイン人メイドのマリアを“ミステリアスなレディ”に仕立て上げ、晩餐会の席に座らせる。ところが、緊張のあまりワインを飲みすぎたマリアはお下品な“ジョーク”を連発、逆にこれが大ウケしてダンディーな英国紳士から求愛されてしまう。
今更正体を明かせないアンとマリアたちのから騒ぎの行方は…?

監督:アマンダ・ステール 脚本:アマンダ・ステール、マシュー・ロビンス
出演:トニ・コレット『リトル・ミス・サンシャイン』、
ハーヴェイ・カイテル 『グランド・ブダペスト・ホテル』
ロッシ・デ・パルマ 『ジュリエッタ』
配給:キノフィルムズ
公式サイト www. madame-bansankai.jp

2018-11-23 | Posted in NEWSComments Closed 
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