YABOサタデー映画館―2017.4.29
『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
今週公開の作品から野望や希望、理想にあふれる登場人物をYABO人としてピックアップして、作品の紹介をしていきます。
『ワイルド・スピード ICE BREAK』
YABO人:ドミニクと愛し合っているレティ(ミシェル・ロドリゲス)
「あれは本当のドムじゃない。ドムを取り返したい」
敵対するYABO人:謎のサイバーテロリスト(シャーリーズ・セロン)
「すべては私の思うがまま」
YABO特別賞:以前からワイスピへの出演を熱望していたヘレン・ミレンが野望を果たしました。
キューバでハネムーンを楽しむドミニク(ヴィン・ディーゼル)、レティ(ミシェル・ロドリゲス)。ほかのファミリーたちも束の間の日常を味わっていた。しかし、誰よりもファミリーを大切にしてきたドミニクがまさかの裏切り。ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は投獄され、ファミリーは崩壊の危機に直面する。残されたレティやローマン(タイリース・ギブソン)たちは、ドミニクの裏切りの背後に謎のサイバーテロリスト(シャーリーズ・セロン)が関係している事を突き止め、ファミリー最大の敵だったはずのデッカート・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と手を組んだ。果たして、ファミリーの運命は!?
今回はファミリーの崩壊という最大の危機を描いていますが、その物語を大きく動かすのが、2つの親子の絆。血の繋がりは何にも勝ると感じます。
もちろんカーアクションも満載。オンボロ車で挑んだストリート・レースをまさかのテクニックで勝利するオープニングから始まり、ニューヨークの街中ではなんと、ビルの上から車が次々と滝のように落ちてくる。クライマックスでは巨大潜水艦との氷河チェイス。ワイスピは止まるところを知りません。
そして、今回の意外な見どころはジェイソン・ステイサムのお茶目なアクション。ファンには垂涎モノです。お見逃しなく!
『ワイルド・スピード ICE BREAK』
2017年4月28日(金)より全国ロードショー
監督: F・ゲイリー・グレイ
出演: ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ヘレン・ミレン、ナタリー・エマニュエル、エルサ・パタキー、スコット・イーストウッド
カート・ラッセル and シャーリーズ・セロン
配給:東宝東和
© Universal Pictures
公式サイト:http://wildspeed-official.jp/
『帝一の國』
YABO人:赤場帝一(菅田将暉)
「ぼくの夢は総理大臣になること。ぼくは作る、ぼくの国を。そのためには手段を選ばない」
政財界に強力なコネを持つ海帝高校で生徒会長をつとめると、将来の内閣入りが確約されるという。「総理大臣になって、自分の国を作る」という夢を持つ赤場帝一(菅田将暉)は、海帝高校に主席で入学し、生徒会長になることを狙っている。しかし、それは父親同士も海帝高校で同期だった東郷菊馬(野村周平)も同じだった。自分が生徒会長選挙で勝つために、まずは来年度の生徒会長選挙でどう動くかが鍵となる。大本命の氷室ローランド(間宮祥太朗)につくか、戦局を読むことに長けた森園億人(千葉雄大)にするか。戦いの幕が切って落とされた。
菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大と今、最も勢いのあるイケメン俳優が大集結。超個性的な生徒の面々を原作のイメージそのままに演じている。彼らがふんどしを締め、ずらりと並んで太鼓の演武をする文化祭シーンは圧巻。しかし、見どころはやっぱり生徒会長選挙。「政治とは流血を伴わない戦争」と語る帝一が生徒会長選挙をどう乗り切るか。笑いをはさみつつ、意外と私たちの人間関係にも使えるテクを教えてくれる。
『帝一の國』
2017年4月29日全国東宝系にてロードショー
監督:永井 聡
出演:菅田将暉 野村周平 竹内涼真 間宮祥太朗 志尊淳 千葉雄大 /永野芽郁 吉田鋼太郎
©2017フジテレビジョン 集英社 東宝
©古屋兎丸/集英社
公式サイト:http://teiichi.jp/
『僕とカミンスキーの旅』
YABO人:無名の美術評論家ゼバスティアン(ダニエル・ブリュール)
「美術史上の伝説というべき天才画家マヌエル・カミンスキー(イェスパー・クリステンセン)の謎に満ちた人生を本人の口から語らせて、センセーショナルな伝記を書きあげ、ひと山当てる。取材中に死んだら、それもネタになる」
ゼバスティアン(ダニエル・ブリュール)は、美術に対する情熱も知識も乏しい美術評論家。無謀にも天才画家マヌエル・カミンスキー(イェスパー・クリステンセン)に突撃取材を敢行する。カミンスキーはマティスの弟子で、ピカソにも一目置かれ、60年代にポップアート花盛りのニューヨークで “盲目の画家”として脚光を浴びた生ける伝説ともいえる存在。新事実を暴きたいゼバスティアンは、彼がかつて愛した女性が今なお生きていることを告げ、外に連れ出す。しかし、自由奔放に振る舞うカミンスキーに振り回されてばかり。セバスチャンは伝記を書きあげることはできるのか。
『グッバイ、レーニン!』の監督と主演コンビが12年ぶりにタッグを組んだロードムービー。自分のことしか考えていないエゴイストのゼバスティアンとしたたかに相手を振り回すカミンスキーが珍道中を繰り広げる。カミンスキーの人物設定は実在するアーティストに絡めてしっかり作られているので、実在するかのよう。年齢も境遇もまったく違うふたりが実は似た者同士であり、抱えていた寂しさをお互いに埋め合い、友情に近い感情を育んでいく。ラストでカミンスキーが残したものはゼバスティアンを変えていくに違いない。
『僕とカミンスキーの旅』
4月29日(土)、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:ヴォルフガング・ベッカー
原作:「僕とカミンスキー」 ダニエル・ケールマン著
出演:ダニエル・ブリュール、イェスパー・クリステンセン、ドニ・ラヴァン、ジェラルディン・チャップリン、アミラ・カサール
配給:ロングライド
©2015 X Filme Creative Pool GmbH / ED Productions Sprl / WDR / Arte / Potemkino / ARRI MEDIA
公式サイト:http://meandkaminski.com/
『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』
YABO人:エカテリーナ2世
「ロシアが西欧列強と肩を並べる大国であることを示したい」
ロシアのエルミタージュ美術館はフランスのルーヴル美術館、アメリカのメトロポリタン美術館と並ぶ世界三大美術館のひとつ。エカテリーナ2世が1764年に創立し、アレクサンドル1世、ニコライ1世、ピョートル1世、ニコライ2世と帝位に着いた子孫たちも芸術品を増やしていった。絵画、彫像、宝飾品、陶磁器、武具など300万点を超える所蔵品は世界一と言われる。ロマノフ王朝が終わりを告げると美術館には何度も危機が訪れたが、美術品を守り続けてきた。エルミタージュ美術館はロシアの歴史そのものである。
映画では、エカテリーナ2世のプライベートな宝石の一つ一つ、レオナルド・ダ・ヴィンチの数少ない絵画、 ミケランジェロ、ラファエロ、ルーベンス、レンブラント、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ピカソの作品を紹介。世界最高峰の美しいコレクションをロシアに行かずに見ることができる。
なお6月18日(日)まで、六本木ヒルズにある森アーツセンターギャラリーで、「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」を開催中。16世紀ルネサンスから17・18世紀のバロック・ロココのオールドマスター、巨匠たちの名画85点を紹介している。
http://hermitage2017.jp/
さらに、六本木ヒルズ内のレストラン・カフェは美術展と連動し、女帝エカテリーナ2世の”小さなお茶会”をイメージした特別メニューや、ロシア発の大人気キャラクター「チェブラーシカ」をイメージしたデザートが楽しめる。
http://www.roppongihills.com/events/2017/03/002437.html
『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』
4月29日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督:マージー・キンモンス
出演:ミハイル・ピオトロフスキー、レム・コールハース、アントニー・ゴームリー、トム・コンティ(声の出演)
Hermitage Revealed © Foxtrot Hermitage Ltd. All Rights Reserved.
公式HP:http://www.finefilms.co.jp/hermitage/
『笑う招き猫』
YABO人:ヒトミ(清水富美加)
「漫才師コンビとしてメジャーになりたい」
ヒトミ(清水富美加)とアカコ(松井玲奈)は芸歴5年の売れない女漫才師コンビ。定期ライブ以外に仕事がなく、一人暮らしのヒトミはお弁当屋のパートで生計を立てている。ネタ作りでもめるたびに解散すると騒いでいた。あるときヒトミを下ネタでからかった先輩をアカコがぶん殴ってしまう。しかしその威勢の良さを買われて、バラエティ番組の出演のチャンスを得る。それをきっかけに、ふたりはライブの客を増やしていった。そして、先輩コンビが穴を開けかけた単独ライブで代行を果たし、先輩にも一目置かれるようになる。そんな矢先、マネージャーが仕事を辞めて田舎に戻ることに。最大の理解者を失ったふたりはお互いへの不満が爆発し、修復のできない溝ができてしまう。
喧嘩ばかりしながらも強い絆で結ばれた二人の青春ガールズムービー。撮影前からけいこを重ねてきた主演2人の漫才は息ぴったり。はっちゃけたコメディエンヌぶりは今月1日に公開された『暗黒女子』(清水富美加)、『はらはらなのか。』(松井玲奈)の落ち着きのある女性とは別人のよう。クライマックスでふたりが見せる漫才は笑いながらも、ほろりとするはず。
『笑う招き猫』
4月29日(土・祝)新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー!
監督・脚本・編集:飯塚健
出演:清水富美加 松井玲奈
漫才監修:なすなかにし
制作幹事・配給:DLE
©山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会
公式サイト:http://waramane.jp/
『カフェ・ソサエティ』
YABO人:ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)とヴェロニカ(クリステン・スチュワート)
「あのとき違う選択をしていたら、自分たちはどうなっていたのだろう」
ニューヨーク生まれのボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は映画業界の大物エージェントである叔父フィル(スティーヴ・カレル)を頼ってハリウッドへ。叔父の秘書ヴェロニカ(クリステン・スチュワート)の美しさに心を奪われ、恋に落ちる。しかし、ヴェロニカは妻子ある男性と付き合っていた。妻と別れたその男性をヴェロニカが選び、ボビーは失恋。故郷に帰って兄(コリー・ストール)が経営するナイトクラブでマネージャーとして成功を収める。やがて来店した優雅なブロンド美女のヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)と急接近。彼女と結婚して、子どもも授かるが、そこにかつて愛したヴェロニカが夫とともに訪れた。ボビーの心は千々に乱れる。
タイプは違うがどちらも美しい2人のヴェロニカ。大人の落ち着きを持つ夫と前途洋々ボビー。再会したボビーとヴェロニカが「あのとき別の選択をしていたら」と思うのも仕方ないのかもしれません。しかし、本当にあのときが分かれ道だったのでしょうか。あのときの選択があったからこそ今がある。本当の分かれ道は今なのかもしれません。ふたりがここでどういう選択をするのか。この先はぜひ劇場でご覧ください。
『カフェ・ソサエティ』
5月5日(金・祝) TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開!
監督&脚本:ウディ・アレン
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライブリー、スティーヴ・カレル、パーカー・ポージー
© 2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
公式サイト:http://movie-cafesociety.com/
『ノー・エスケープ 自由への国境』
YABO人:モイセス(ガエル・ガルシア・ベルナル)
「アメリカにいる息子に『必ず会いに行く』と約束した」
メキシコとアメリカの国境近く。メキシコからアメリカに不法入国を試みるモイセス(ガエル・ガルシア・ベルナル)を含む15人の移民たちは車で国境を越えようとしていたが、エンジントラブルが発生。車を降りて歩くしかなかった。そこに突如、銃弾が襲いかかる。襲撃者は正体不明。摂氏50℃。水なし。武器なし。通信手段なし。“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇が今、始まった。
今作は製作がアルフォンソ・キュアロン、監督がホナス・キュアロン。ふたりがメキシコ・アメリカ間の移民問題にいち早く目をつけて、構想8年をかけて完成させた。第86回アカデミー賞(R)7部門を受賞した『ゼロ・グラビティ』(監督:アルフォンソ・キュアロン×脚本:ホナス・キュアロン)の原点といえる。逃げ場の無い砂漠という空間で繰り広げられるソリッド・シチュエーション&サバイバル・エンタテインメント。圧倒的に不利な状況で生き残ることができるものはいるのか? 衝撃の連続に最後まで目が離せない。
『ノー・エスケープ 自由への国境』
5月5日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
監督:ホナス・キュアロン
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ジェフリー・ディーン・モーガン
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公式サイト:http://desierto.asmik-ace.co.jp/