60秒予告編を解禁!『阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人』『ちっちゃいサムライ 三浦正雄の子供時代』

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■戦後、謂れのない罪で旧ソ連(現ロシア)から日本に戻れなかった日本人がいた。
■阿彦哲郎、三浦正雄という2つの魂に捧げる、いまだからこそ知られるべき事実。

第二次大戦後、戦争捕虜としてシベリア(旧ソ連全土)・モンゴルに57万5千人が抑留され、5万5千人以上の人が亡くなった。だが、樺太等の地域に残った民間人で、戦争捕虜としてではなく謂れのない罪でソ連当局に逮捕され、強制労働を強いられる政治犯収容所や広大なソ連の僻地で行方不明になった人は2千人以上存在すると言われる。
その中でカザフスタンには(日本政府が把握していただけで)約20名が送られ、ソ連崩壊の時まで生き残ったのはわずか4人だった。その4人のうち、阿彦哲郎(あひこてつろう)と三浦正雄(みうらまさお)の物語を映画化したのが『阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人』と『ちっちゃいサムライ 三浦正雄の子供時代』である。

解禁された『阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人』の予告編では、主役を演じるキックボクサーでKNOCKOUT REDフェザー級王者の小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)が涙を流しながら日本人であることを訴えるシーンが描かれる。「阿彦哲郎は日本とカザフ友好の礎」と捉えるカザフスタン政府が、制作費300万ドル・製作期間3年・3,000人のスタッフをつぎ込んで完成させた歴史大作だけに、迫力ある戦闘シーンにも圧倒される。

また、佐野伸寿監督の実子である佐野史将が三浦正雄の幼少期を演じた『ちっちゃいサムライ 三浦正雄の子供時代』では、雄大なカザフスタンの大自然を背景に子どもたちが草原でチャンバラを興じるシーンに郷愁をそそられる。また、カンヌ主演女優賞受賞のサマル・イスリャモヴァや、カザフを代表する映画監督であるダレジャン・ウミルバエフ、さらにはキルギスを代表する映画監督で最新作『父は憶えている』が12月1日から日本でも公開予定のアクタン・アリム・クバトが俳優として出演しているシーンもあり、彼らがどのような役どころで本編に登場するのか気になる内容となっている。

<史上最悪と言われたソ連政治犯強制収容所に、たった一人送り込まれながらも生還した阿彦哲郎の物語>

■『阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人』 

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戦後、樺太に取り残され、謂れのない罪によって逮捕され、“史上最悪”と悪名高いスターリンの政治犯強制収容所にたった1人の日本人として放り込まれた阿彦哲郎が、「日本に帰って家族に会いたい」という思いだけを胸に、生き抜いて収容所から釈放されるまでを描く。
「阿彦哲郎は日本とカザフ友好の礎」と捉えるカザフスタン政府が、制作費300万ドル・製作期間3年・3,000人のスタッフをつぎ込んで完成させた歴史大作。主演にはキックボクサーでKNOCKOUT REDフェザー級王者の小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)を抜擢。寡黙な役柄ながら、収容所の過酷な労働に打ち克った阿彦の心と体を、その鍛え抜いた肉体に語らせるかのように熱演。映画初主演とは思えない圧倒的な存在感を見せた。

2022年/カザフスタン・日本/112分/1.85:1/カラー/DCP/G
出演:小笠原瑛作<KNOCKOUT―REDフェザー級王者(クロスポイント吉祥寺)> スルム・カシュカバエフ アサナリ・アシモフ 佐野史将 かざり
監督:佐野伸寿 エルダル・カバーロフ アリヤ・ウバリジャノバ 
脚本:佐野伸寿 撮影:サマト・シャリポフ 美術:ヌルブラト・ジャバコフ 写真:松元隼人
製作企画:カザフスタン共和国文化省 日本カザフスタン国交樹立30周年記念作品 製作:ボリス・チェルダバエフ アリヤ・ウバリジャノバ 吉村秀一 佐野伸寿 支援:文化庁文化芸術振興補助金(国際共同制作映画)
配給:Studio-D JAPAN 配給協力:UPLINK (c)МИНИСТЕРСТВО КУЛЬТУРЫ И СПОРТА РЕСПУБЛИКИ КАЗАХСТАН
<2作品共通公式サイト>https://ahiko-samurai.com/

<14歳でたったひとりカザフスタンに送られ、バルハシ湖・イリ河流域で生き抜いた三浦正雄の子供時代>

■『ちっちゃいサムライ 三浦正雄の子供時代』 

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終戦直後、疎開していた北海道から家族を探しに行った先の樺太で逮捕され、わずか14歳で日本から8,000kmも離れたカザフスタンに流刑となり、53年もの間をカザフで過ごした三浦正雄。世界でも珍しい淡水と塩水の性質を持つバルハシ湖及びイリ河を舞台に、後年、現地の自然保護官としても活躍した三浦の子供時代を描く。
中央アジア映画界の才能が結集し、カンヌ主演女優賞受賞のサマル・イスリャモヴァ、カザフを代表する映画監督であるダレジャン・ウミルバエフ、さらにキルギスを代表する映画監督のアクタン・アリム・クバト(『馬を放つ』『父は憶えている』<23年12月1日公開>)も出演する。また、過酷な運命の中で傷つきながらも、雄大な大自然と人々の優しさに心癒されていく三浦少年を、映画初主演となる佐野史将が好演した。

2023年/カザフスタン・日本・キルギス/110分/1.85:1/白黒・カラー/DCP/G
出演: アクタン・アリム・クバト サマル・イスリャモヴァ ダレジャン・ウミルバエフ 佐野史将 小笠原瑛作 三浦ニーナ
監督・脚本・製作総指揮:佐野 伸寿 カザフスタン側監督:エルラン・ヌルムハムベトフ
撮影監督:ムラト・ヌグマノフ 音声監督:アンドレイ・ウラズネフ 写真:松元隼人 製作総指揮:Studio-D 日本側製作:蒼龍舎 カザフスタン側製作:Film Film Film 支援:AFF2 文化庁 配給:Studio-D JAPAN 配給協力:UPLINK (c)Studio-D
<2作品共通公式サイト>https://ahiko-samurai.com/

2023-10-24 | Posted in NEWSComments Closed 
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