YABOサタデー映画館―2017.5.6
『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
今週公開の作品から野望や希望、理想にあふれる登場人物をYABO人としてピックアップして、作品の紹介をしていきます。
『八重子のハミング』
YABO人:アルツハイマー病になった妻、八重子を介護する誠吾(升毅)
「八重子と時間をかけてゆっくり別れをしていく」
娘2人が独立し、夫婦二人で暮らす誠吾(升毅)と八重子(高橋洋子)。ガンが見つかった誠吾を心配するあまり、八重子は若年性アルツハイマー病になる。「自分が先に死ぬわけにはいかない」と誠吾は4度のがん手術を乗り越えるが、八重子の病状は進行し、少しずつに記憶をなくしていく。介護に苦闘しながらも妻に寄り添い続ける誠吾と誠吾を支える家族の12年にもわたる日々を描く。
佐々部清監督が大手映画会社による映画化の話が流れたのを知り、「今の日本に必要な題材」と映画化しました。俳諧する八重子を仕事のためひとりにしてしまった主人公を非難する人がいたり、50代の主人公夫婦の性の問題にも触れるなどきれいごとだけでは済まされない介護のハードさを多方面からリアルに描いています。主人公、姑、娘、孫、友人、教師だった主人公夫婦の教え子といろいろな立場の人物が登場。きっと誰かに感情移入できるでしょう。
『八重子のハミング』
5月6日(土)有楽町スバル座ほか、全国ロード―ショー
監督・脚本:佐々部 清
原作:陽 信孝「八重子のハミング」(小学館)
出演:升毅、 高橋洋子
文音 、中村優一 、安倍萌生 、辻伊吹 、二宮慶多、 上月左知子
月影瞳、 朝加真由美 、井上順 、梅沢富美男
配給:アークエンタテインメント
© Team『八重子のハミング』
公式HP:http://yaeko-humming.jp/
『赤毛のアン』
YABO人:孤児院からマシュウ、マリラ兄妹のもとに連れていかれたアン(エラ・バレンタイン)
「“グリーン・ゲイブルズ(緑の切妻屋根)”のアンになりたい」
プリンス・エドワード島でグリーン・ゲイブルズ (緑の切妻屋根)の家に住む年配の兄マシュウ(マーティン・シーン)と妹マリラ(サラ・ボッツフォード)。2人は働き手となる男の子を孤児院から引き取るつもりだった。しかし手違いから赤毛の少女アン(エラ・バレンタイン)がやってくる。2人は戸惑うが追い返すわけにもいかず、別の引き取り手が見つかるまでアンを家に置くことにする。アンは豊かすぎる想像力のせいで次々と騒動を起こすが、見守るマシュウとマリラにとって欠かせない“家族”となっていく。
緑があふれ、花が咲き誇る春から白銀の世界の冬まで、スクリーンに映し出されるプリンス・エドワード島の美しい四季の変化は見ているだけでも大興奮! アンの世界そのものです。
『赤毛のアン』はこれまでに何度も、映像化、舞台化されてきましたが、今回の劇場版には、原作者L・M・モンゴメリの孫娘であるケイト・マクドナルド・バトラーが製作総指揮で参加。「赤毛のアン・ライセンス局」の理事会メンバーとして、祖母の文学作品などの遺産の保全と活用に尽力しているケイトが参加することで、原作者の世界観が忠実に再現されています。
かつて『赤毛のアン』を読んだ人には懐かしく、読んでいない人は原作を読んでみたくなる作品です。。
『赤毛のアン』
5月6日(土)より、新宿バルト9ほか 全国ロードショー
監督:ジョン・ケント・ハリソン
出演:エラ・バレンタイン、サラ・ボッツフォード、マーティン・シーン
配給:シナジー
©2015 GABLES PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://anne-movie.jp/