約2分間の日本版予告編と場面写真10点が新たに解禁!『コンパートメントNo.6』
【寝台列車に一緒に乗り込んだような旅情溢れるエモーショナルな予告編解禁】
今回解禁となった約2分間の日本版予告編は、フィンランドから留学中の学生ラウラがモスクワで寝台列車にひとりで乗り込むシーンから始まる。同室となった粗野なロシア人の炭鉱夫リョーハの振る舞いや言動にうんざりし、「フィンランド語で『愛してる』はどう言う?」と酔っ払って問いかけるリョーハに対し、「“ハイスタ・ヴィットゥ”(くたばれ)よ」と答えるラウラ。
よくある “ロスト・イン・トランスレーション”なやりとりからは、二人の関係性が親密になっていくことを予感させるが、その後のシーンではラウラの元恋人が女性であることも描かれ、本作がいわゆる恋愛映画とは違うことも感じさせる。ラウラにとってリョーハは一体、どのような存在となっていくのだろうか?
挿入されるレビュー「型破りなラブ・ストーリー(Empire Magazine)」、「世界の見方が変わるような映画(Awards Rader)」、「偶然の出会いと心に刻まれる小さな瞬間が美しい(Midnight East)」というコメントもヒントのように引用され、カンヌでグランプリの栄冠に輝いた本編に、よりいっそう興味を惹かれる。
なお、ラウラの元恋人の女性を演じているのは、ヴィターリー・カネフスキー監督の傑作『動くな、死ね、甦れ!』で主演の少女ガリーヤを演じたディナーラ・ドルカーロワ。映画ファンには嬉しいワンカットも登場する。
また、予告編で流れている楽曲は、1986年にフランス人のDesireless(デザイアレス)が歌い、ヨーロッパ中で大ヒットした『Voyage Voyage』。「旅」というストレートなタイトルを持つ同曲は、80年代っぽいフレンチ・エレクトロニック・ディスコで、1990年代を舞台にした本編でも時代性を感じさせて印象的に使用されていることから、予告編でも全面的に採用された。地球最北端の駅ムルマンスクを目指す長い道中で、次第にラウラのまなざしや雰囲気が変化していく様子とシンクロし、これが彼女にとってエモーショナルな旅になることを描いた予告編となっている。
さらに、予告編の最後に映る紙の前売鑑賞券は、乗車券を模したデザインとなっており、映画館を列車に見立てて「乗車」して楽しんでほしいという配給会社の遊び心も生かされたチケットとなった。
【作品概要】
『コンパートメントNo.6』 (※読み: コンパートメントナンバーシックス)
監督・脚本:ユホ・クオスマネン『オリ・マキの人生で最も幸せな日』
原作:ロサ・リクソム フィンランディア文学賞受賞「Compartment No.6」
出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフ、ディナーラ・ドルカーロワ(『動くな、死ね、甦れ!』)、ユリア・アウグ
2021年/フィンランド=ロシア=エストニア=ドイツ/ロシア語、フィンランド語/107分/カラー/シネスコサイズ/原題:Hytti nro 6 英題:Compartment Number 6/映倫区分:G/後援:フィンランド大使館/配給:アット エンタテインメント/公式HP:comp6film.com
(c)2021 – AAMU FILM COMPANY, ACHTUNG PANDA!, AMRION PRODUCTION, CTB FILM PRODUCTION
『コンパートメントNo.6』
2023年2月10日(金)、新宿シネマカリテほか全国順次公開