YABOサタデー映画館―2017.12.23
『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
作品をあらすじとともに野望や希望、理想にあふれる人物をYABO人としてピックアップします。
今週は下記の5作品をご紹介します。
『カンフー・ヨガ』
『フラットライナーズ』
『勝手にふるえてろ』
『未成年だけどコドモじゃない』
『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
『カンフー・ヨガ』
YABO人:考古学者にしてカンフーの達人ジャック(ジャッキー・チェン)
約1000年前、天竺(インド)が唐(中国)へ献上するはずだった財宝が争乱の中で消えた。時は流れて現代。同じく考古学者でヨガの達人であるインド人美女アスミタ(ディシャ・パタニ)が失われた財宝のありかが記された地図を持って訪ねてくる。財宝への興味が高まり、助手のシャオグァン(レイ(EXO))、ヌゥオミン(ムチミヤ)、一緒に財宝を探してきた親友の息子ジョーンズ(アーリフ・リー)、アスミタの妹カイラ(アミラ・ダスツール)で探索チームを結成し、地図が示す氷河地帯に向かう。そこで秘宝への手がかりとなる「シヴァの目」を発見するが、秘宝を奪おうとする謎の一集団に襲われる。
『レイルロード・タイガー』、『スキップ・トレース』に続き、ジャッキー・チェンの今年3作目の主演作品。財宝を探すため、中国、インド、ドバイ、アイスランドと世界を股にかけた冒険を繰り広げる。カンフーアクションはもちろんのこと、ドバイ王室が高級スーパーカーを提供したカーチェイスは迫力満点で見応えたっぷり。そして、ジャッキーがインド映画ならお馴染みのボリウッドダンスにチャレンジ!お茶目なジャッキーに心が和む。
『カンフー・ヨガ』
2017年12月22日(金)全国ロードショー
監督:スタンリー・トン
出演:ジャッキー・チェン、アーリフ・リー、レイ(EXO)、ソーヌー・スード、ディシャ・パタニ、アミラ・ダスツール、エリック・ツァン、ムチミヤ
配給:KADOKAWA
©2017 SR MEDIA KHORGOS TAIHE SHINEWORK PICTURES SR CULTURE & ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト: http://kungfuyoga.jp/
『フラットライナーズ』
YABO人:医学生のコートニー(エレン・ペイジ)
真面目で優秀な学生で、レイ(ディエゴ・ルナ) マーロー(ニーナ・ドブレフ)、ジェイミー(ジェームズ・ノートン)、ソフィア(カーシー・クレモンズ)とともに、ウルフソン教授(キーファー・サザーランド)の元で、一人前の医師を目指して日々学業に励む。しかし、10年前に自分が運転していた車の事故で妹を亡くし、そのことに対する罪悪感に苛まされている。
ある日、嘘の口実で誰もいない真夜中の病棟に仲間を誘い、「私の心臓を止めて、1分で蘇生して」と頼む。臨死体験は死んだ瞬間にほかの臓器と同様に、機能を失うはずの脳が反応しているからだと推察し、嫌がる仲間を「1分間の死の間の脳のデータが記録できれば、医学界にセンセーションを起こせる」と説得。実験が決行され、無事に生き返る。
実験後、記憶能力が飛躍的に発達するが、次第に誰もいないはずの自室に死んだ妹の影を感じるようになる。
臨死体験後のコートニーの変化を知り、仲間たちも次々と被験者となっていく。すると仲間たちもそれぞれに臨死体験とともに過去の罪がよみがえり、5人が想像もしていなかった恐ろしくも凄惨な現象が襲いかかる。
死と蘇生を経験することで、主人公たちは過去に犯した過ちに向き合う。そして自分の過ちに苛まされながらも、過去を正すのに遅すぎることはないと気づく。
1990年にジュリア・ロバーツ、キーファー・サザーランド、ケヴィン・ベーコンなど当時の若手スターで作られた『フラットナイナーズ』のリメイク版。医学と技術の進歩に伴い、<フラットライン(心停止)状態>をよりリアルに信憑性を持たせて描いた。オリジナル版では医学生として出演したキーファー・サザーランドが医大の教授役として出演している。
『フラットライナーズ』
12月22日(金)TOHOシネマズ シャンテ他ロードショー
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
出演:エレン・ペイジ、ディエゴ・ルナ、ニーナ・ドブレフ、ジェームズ・ノートン、カーシー・クレモンズ、キーファー・サザーランド
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト: http://www.flatliners.jp/
『勝手にふるえてろ』
YABO人:24歳のOLヨシカ(松岡茉優)
中学の同級生「イチ」(北村匠海)へ10年間片思い中。ある日、会社の同期「ニ」(渡辺大知)から突然、告白される。「人生初告られた!」とテンションがあがるが、いまいち乗り切れない。そんなとき、電気ストーブでボヤ騒ぎを起こす。それをきっかけに、「一目でいいから、今のイチに会いたい」と思い立ち、同級生の名を騙って同窓会を計画。なんとか再会までこぎつけ、会話がかみ合わないながらも、イチを含む東京組で再び集まる約束を取り付けた。
主人公のヨシカは10年越しの初恋をいまだに引きずるこじらせ女子。原作はそんなヨシカの独白形式だが、大九監督が会話劇に仕立てた。そして人間関係に不器用なヨシカを、松岡茉優が笑いを誘いつつ放っておけない存在に演じている。コメディエンヌとしての才能を見せつけた。また劇伴や効果音がシーンに応じてうまく使われ、ヨシカの本音を存分に伝えてくる。
『勝手にふるえてろ』
2017年12月23日(土) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
原作:綿矢りさ著『勝手にふるえてろ』文春文庫刊
監督・脚本:大九明子
主演:松岡茉優、渡辺大知(黒猫チェルシー)、石橋杏奈、北村匠海(DISH//)、古舘寛治、片桐はいり
配給:ファントム・フィルム
©2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会
公式サイト:http://furuetero-movie.com/
『未成年だけどコドモじゃない』
YABO人:何不自由なく育てられたお嬢様・折山香琳(平 祐奈)
16歳の誕生日に、初恋の相手で学校イチのモテ男・鶴木尚(中島健人)との“結婚”を両親からプレゼントされる。幸せな結婚生活が始まるのだと信じて疑わなかった。しかし、現実は甘くない。結婚した途端に、尚から「お前みたいな女、大っ嫌いなんだよな」と学校では決して見せない冷たい表情で言われる。この結婚は尚にとって、折山家の経済力を目的とした“愛のない”結婚だった。しかも、「結婚がバレると退学だから、学校では秘密」と厳命される。“結婚したのに片想い”だが、尚への一途な想いと持ち前の天真爛漫な性格で、慣れない家事や勉強にも果敢に挑戦していく。
そんなある日、絶対秘密の結婚が幼馴染で同じ高校に通う超お金持ち・海老名五十鈴(知念侑李)に知られてしまい、尚と離婚するように迫られる。
主人公の尚は、成績優秀・スポーツ万能・整ったルックスと三拍子揃った学校中の憧れの存在。しかし本人の自己肯定感は低い。それが超ポジティブで天真爛漫な香琳と接するうちに変わっていく。難しい役どころだが、主演の中島健人が悩みもがく部分もしっかり演じて、尚を人間らしく魅力的な人物に作り上げた。
もう一人の主人公、香琳はシーンごとに衣装とヘアメイクをチェンジ。見ている女子の心をくすぐるだろう。また実家のゴージャスぶりは女子の憧れが詰まった宝箱のよう。香琳の両親役を実生活でも夫婦の高嶋政宏とシルビア・グラブがミュージカル調に演じ、非現実的なかわいい世界感を作り出す。
『未成年だけどコドモじゃない』
2017年12月23日全国東宝系にてロードショー
原作:水波風南「未成年だけどコドモじゃない」(Sho-Comiフラワーコミックス刊)
監督:英勉
出演:中島健人(Sexy Zone)、平 祐奈、知念侑李(Hey! Say! JUMP)
配給:東宝
©2017 「みせコド」製作委員会 ©2012 水波風南/小学館
公式サイト: http://misekodo.jp/
『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
YABO人:マノロ・ブラニク
米版「ヴォーグ」の編集長だったダイアナ・ヴリーランドから、靴にフォーカスを当てるようアドバイスされ、その助言に従い独学で靴作りを学ぶ。71年ロンドンへ移り、初コレクションを披露。72年にはロンドンのチェルシーに最初のお店をオープンする。彼の美しい靴は華やかな交友関係も手伝い、セレブたちの間で人気を集め、80年代には本格的にアメリカへ進出。ビジネスでの成功をおさめ、ブランドは世界へと拡大。98年に放送開始したTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で人気を決定づけ、世界中に〈マノロ〉ブームを巻き起こす。ソフィア・コッポラ監督作品『マリー・アントワネット』(06)に全面協力し、第79回アカデミー賞にて衣装デザインのミレーナ・カノネロにオスカーをもたらした。2007年には今までの功績を讃えられ、大英帝国勲章名誉コマンダーを受勲。2016年、ロンドンに2店舗目をオープン。2017年にはリアーナとコラボレーションを行うなど、常に話題に事欠かない存在となっている。
マノロ ブラニクのパーフェクトシューズは、エレガントでありながら“世界で唯一走れるピンヒール”と呼ばれ、ダイアナ妃など多くのセレブたちの足元を素敵に輝かせてきた。そんなマノロ・ブラニクの魅力と、華麗なる手仕事に迫るファッション・ドキュメンタリー。
世界中の女性を虜にする “夢の靴”が生みだされる工房(アトリエ)から、イギリス・バースの閑静な自宅、そしてそこに保存された30000点に及ぶアイテムのアーカイブにまでカメラは切り込み、天才マノロ・ブラニクの魅力に迫る。
デザインを手がけるマノロ・ブラニク自身は加熱するブームを冷ややかに眺め、今でも「工房(アトリエ)で過ごす時間が人生の喜びだ」と語り、イタリア・ミラノの工房(アトリエ)で職人たちとハンドメイドで制作。華やかな人脈とは対照的な孤独を愛するシャイな内面も伝わってくる。
『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』
2017年12月23日(土・祝)新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
監督・脚本:マイケル・ロバーツ
出演:マノロ・ブラニク、アナ・ウィンター、リアーナ、パロマ・ピカソ、シャーロット・オリンピア、イマン、アンジェリカ・ヒューストン、ジョン・ガリアーノ、ソフィア・コッポラ、ルパート・エヴェレット
配給:コムストック・グループ
©HEELS ON FIRE LTD 2017
公式サイト:http://manolo-tokage.com/