YABOサタデー映画館―2017.11.18

『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
作品をあらすじとともに野望や希望、理想にあふれる人物をYABO人としてピックアップします。

今週は下記の3作品をご紹介します。
『不都合な真実2:放置された地球』
『泥棒役者』
『まともな男』

『不都合な真実2:放置された地球』

『不都合な真実2:放置された地球』

© 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

YABO人:アル・ゴア元・米副大統領
2006年に地球温暖化問題についてのスライド講演を追ったドキュメンタリー『不都合な真実』で地球環境問題の啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を受賞。その後も世界中を飛び回り、気候変動対策活動に励む若者のネットワークを養成したり、国際的な環境政策に影響を及ぼしたりしている。

グリーンランドの氷河が大きな音を立てて次々と砕けて海に流れていく。地球温暖化の影響が進んでいることをこの冒頭のシーンで改めて突き付けてくる。その後も記録的な豪雨や厳しい酷暑、強力な台風や大洪水など、この10年に地球で起こってきた異常気象を映し出していく。しかしゴアは諦めない。対立する国々の説得に世界中を飛び回り「人類の未来は今の私たちに懸かっている。未来の子どもたちを救おう」「未来に希望を残せ」と訴える。
本作は第30回東京国際映画祭クロージング作品だが、ドキュメンタリーが東京国際映画祭のクロージング作品に選ばれるのはこれが初めてという。

『不都合な真実2:放置された地球』
第30回東京国際映画祭クロージング作品
11月17日(金) TOHOシネマズ みゆき座 ほか 全国公開
監督:ボニー・コーエン、ジョン・シェンク
出演:アル・ゴア
配給:東和ピクチャーズ
© 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト: http://futsugou2.jp/

『泥棒役者』

『泥棒役者』

©2017「泥棒役者」製作委員会

YABO人:大貫はじめ(丸山隆平)
かつて泥棒稼業に手を貸した過去があるが、今は溶接工員として真面目に働き、恋人の美沙(高畑充希)と幸せな同棲生活を送っている。ある日、昔の泥棒仲間・畠山(宮川大輔)から、美沙に泥棒だった過去をバラすと脅され、仕方なく、ある豪邸に盗みに入った。しかし忍び込んだ豪邸で、家主の絵本作家・前園俊太郎(市村正親)、訪問してきた編集者・奥(石橋杏奈)、セールスマン・轟(ユースケ・サンタマリア)から、「編集者」「絵本作家」「豪邸の主人」と次々と間違えられてしまう。「泥棒」として捕まりたくない一心で、その都度、勘違いされた「役」を必死に演じるハメになる。

本作は西田征史監督が2006年に作・演出した舞台「泥棒役者」を映画用にリライトして監督した完全オリジナル作品。主演は関ジャニの丸山隆平で、単独初主演になる。主人公が盗みに入った豪邸の家主に市村正親。マッシュルームカットにカラフルなファッションでお茶目に笑いを誘う。バレそうでバレない主人公の素性にハラハラさせられつつ、最後は人を思う気持ちにほろりとするだろう。

『泥棒役者』
第30回東京国際映画祭特別招待作品
11月18日(土)TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:西田征史
出演:丸山隆平、市村正親、石橋杏奈、宮川大輔、片桐仁、高畑充希、峯村リエ、ユースケ・サンタマリア
配給:ショウゲート
©2017「泥棒役者」製作委員会
公式サイト: http://dorobou-yakusha.jp/

『まともな男』

『まともな男』

©Cultural Life & PLAN B FILM. All Rights Reserved.

YABO人:中年会社員のトーマス(デーヴィト・シュトリーゾフ)
倦怠期が長く続いている妻マルティナ(マレン・エッゲルト)、反抗期の娘ジェニー(ロッテ・ベッカー)と休暇にスキー旅行に出掛けるが、成り行きで上司の娘ザラ(アニーナ・ヴァルト)も連れて行くことになり、家族の不満を買う。コテージに到着後、娘たちが地元の青年セヴェリンからパーティーに誘われる。妻は反対したが、理解ある父親と思われたくて許してしまう。迎えに行って目にしたのは、街角で悲痛に暮れるザラの姿だった。ザラから「セヴェリンにレイプされたが、秘密にしてほしい」と頼まれる。穏便に済ませたい気持ちも働き、小さなウソを重ねていくが、やがて取り巻く状況はゆっくりと破滅へ向かってゆく。

「秘密にしてほしい」。上司の娘に頼まれてついた嘘をきっかけに主人公は負のスパイラルに陥る。スイス発信のイヤミス作品で、最後まで見る者を不安にさせる。自分ならどうしたか。起きてしまったことへの責任から逃げずに立ち止まる勇気を持っているかを問われているのかもしれない。

『まともな男』
11月18日(土)より 新宿K‘s cinemaほか全国ロードショー
監督:ミヒャ・レビンスキー
出演:デーヴィト・シュトリーゾフ、マレン・エッゲルト、アニーナ・ヴァルト、ロッテ・ベッカー、ステファヌ・メーダー、マックス・フバッヒャー、ビート・マルティ、オリアナ・シュラーゲ、テレーゼ・アフォルター
配給:カルチュアルライフ
©Cultural Life & PLAN B FILM. All Rights Reserved.
公式サイト: http://www.culturallife.jp/matomonaotoko

2017-11-18 | Posted in NEWSComments Closed 
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