<シネマ・チュプキ・タバタ> 11月のテーマは女性の「秘められた意志 滅びゆく暴力」

11月25日は女性に対する暴力や差別撤廃の国際デーです。そこで、シネマ・チュプキ・タバタでは女性の「秘められた意志 滅びゆく暴力」をテーマに、女性や子供たちを暴力から救い、 意志を貫いて闘った女性たちにフォーカスを当てた作品5本を上映します。
2018年6月にサウジアラビアでは、女性の車の運転が解禁されることになりました。今回の上映作品のひとつで、2012年製作のサウジアラビア初の女性監督が撮った『少女は自転車にのって』が、世界中で公開になったことが、大きなきっかけとなったことは間違いありません。映画には世界を変える力、国を動かす力があるのです。
秋が深まるこの時期、皆さんもシネマ・チュプキ・タバタで一緒に世界の女性たちについて考えてみませんか。

<11月の上映スケジュール>
11月2日(木)〜14日(火)
13時30分~15時24分 『ハンナ・アーレント』
16時00分~17時46分 『オレンジと太陽』
18時30分~20時29分 『トーク・バック 沈黙を破る女たち』

11月16日(木)〜30日(木)
13時30分~15時08分『少女は自転車に乗って』
16時00分~17時49分『ニーゼと光のアトリエ』
18時30分~20時29分『トーク・バック 沈黙を破る女たち』

夜の回の『トーク・バック 沈黙を破る女たち』では、毎週金、土曜日、上映後にトークセッションを企画しています。
11/3(金)、25(土) は坂上香監督にもお越しいただく予定です。

『ハンナ・アーレント』

『ハンナ・アーレント』
(2012年/ドイツ・ルクセンブルク・フランス/114分)
ドイツに生まれ、ナチス政権による迫害を逃れてアメリカへ亡命したユダヤ人の女性哲学者ハンナ・アーレントを描いた歴史ドラマ。
1960年代初頭、ハンナ・アーレントは元ナチス高官アドルフ・アイヒマンの裁判の傍聴記事を執筆・発表するが、記事は大論争を巻き起こし、アーレントも激しいバッシングを受けてしまう。その顛末を通して絶対悪とは何か、考える力とは何かを問うとともに、アーレントの強い信念を描きだしていく。

『オレンジと太陽』

『オレンジと太陽』
(2010年/イギリス・オーストラリア/106分)
社会派で知られるイギリスの名匠ケン・ローチの息子ジム・ローチが長編初監督を務め、イギリスで1970年まで行われていた「児童移民」の実態を明らかにした女性マーガレット・ハンフリーズの物語を描いたドラマ。
ノッティンガムで社会福祉士として働くマーガレットはある日、幼い頃に子どもだけで船に乗せられオーストラリアに送られたという女性に出会う。そのことから、英国が児童施設などに入った子どもたちを福祉の名の下に密かにオーストラリアに送っていたことが判明。オーストラリアに送られた子どもたちを待ち受けていたものとは……。

『少女は自転車にのって』

『少女は自転車にのって』 
(2012年/サウジアラビア・ドイツ/98分)
映画館の設置が法律で禁じられているサウジアラビア初の女性監督ハイファ・
アル=マンスールが、同国俳優を起用し、すべて国内で撮影したサウジアラビア初の長編映画。10歳のおてんば少女ワジダは、幼なじみの少年アブドゥラと
自転車競走がしたいが、母親は女の子が自転車に乗ることに反対する。
そんな時、学校でコーラン暗唱コンテストが行われることになり、ワジダはその賞金で自転車を買おうと一生懸命コーランの暗唱に取り組むが……。女性がひとりで外出することや車を運転することが禁じられている同国で、ひとりの少女が女性として生きることの厳しさに直面しつつも、前向きに生きる姿を活写する。

『ニーゼと光のアトリエ』

『ニーゼと光のアトリエ』
(2015年/ブラジル/109分)
ショック療法が当たり前とされ、精神病院が患者を人間扱いしていなかった時代を背景に、画期的な改革に挑んだ女性精神科医ニーゼの苦闘を描いたブラジル映画。1940年代のブラジル。精神病院で働くことになった医師のニーゼは、患者に対するショック療法など、暴力的な治療が日常茶飯事になっている現実を目の当たりにし、衝撃を受ける。男性医師ばかりの病院で身の置き場も少ないニーゼだったが、患者を病院の支配から解放するため、患者たちに絵の具と筆を与え、心を自由に表現する場を与えようと試みる。2015年、第28回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最高賞の東京グランプリと最優秀女優賞を受賞した。

『トークバック 沈黙を破る女たち』

『トークバック 沈黙を破る女たち』
(2013年/日本/119分)
米サンフランシスコの刑務所で誕生し、元受刑者とHIV陽性者の女性たちが自身の人生を芝居にして上演するアマチュア劇団「メデア・プロジェクト:囚われた女たちの劇場」を追ったドキュメンタリー。1989年、女性受刑者たちが人生を取り戻すためのワークショップとして演出家のローデッサ・ジョーンズが創設した「メデア・プロジェクト」は、2008年からHIV/AIDS陽性の女性たちとのコラボーレションを始める。受刑者やHIV/AIDS陽性者たちが自ら声をあげることで、彼女たち自身が偏見や恥にどのように対応していくのか、そうした姿が観客や周囲にどのような影響を与えるのかを見つめていく。監督は、犯罪者の更生プログラムに参加する終身刑・無期懲役受刑者たちを追ったドキュメンタリー「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」の坂上香。

CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)とは
2016年9月1日、東京都北区田端に開館したユニバーサルシアター。
新旧とりまぜて、選りすぐりの映画をセレクトし、すべての作品で日本語字幕付き上映を行っています。全席に音声ガイドや本編の音の増幅ができるイヤホンジャックを搭載し、視覚、聴覚に障碍のある方も一緒に映画をご覧いただけます。泣いてしまったり、お話をしたくなったりしたお子さんと一緒に入れる完全防音の親子鑑賞室や、映画が観やすい車椅子スペースを確保するなど、どんな人も一緒に映画を楽しめます。

●障碍者割引はありません。介助者の鑑賞料を免除する「ヘルパーパス」を発行します。
●障碍が理由で就労できない方のために、「プアエイド割引」があります。

CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)
住所:東京都北区東田端2-8-4 マウントサイドTABATA 1F
電話番号 :03-6240-8480
アクセス :JR山手線・京浜東北線「田端駅」北口より、徒歩5分
営業時間 :10:00~23:00
定休日:水曜日
チケット料金:一般1500円/シニア・学生1000円/中学生以下500円
席数:17席(車いすスペース2席含む) ※補助席導入時25席
公式サイト:http://chupki.jpn.org/

 

2017-11-02 | Posted in NEWSComments Closed