エイリアンシリーズファン必見!『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』

リドリー・スコットが直々にメガホンを執った待望の最新作『エイリアン:コヴェナント』が9月15日(金)から公開される。この作品は1978年にリリースされた『エイリアン』の前日譚である『プロメテウス』の続編にあたり、これまで謎に包まれていた“エイリアン誕生の秘密”を解き明かす。エイリアンシリーズのファンはワクワクしていることだろう。
そんな方々におススメするのがドキュメンタリー映画『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』である。

『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』

© 2015 T&C Film © 2015 FRENETIC FILMS.

スイスの画家でデザイナーのH・R・ギーガーは『エイリアン』(1979年/リドリー・スコット監督)の造形で、1980年のアカデミー賞視覚効果賞を受賞して一躍有名なった。その作品は世界中のファンを魅了し、エマーソン、レイク&パーマー『Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)』(1973年)、マグマ『Attahk』(1978年)、デボラ・ハリー『Koo Koo』(1981年)ほか、数々のアルバム・ジャケットにも使用されるなど、多くのアーティストたちに影響を与えてきた。

『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』

© 2015 T&C Film © 2015 FRENETIC FILMS.

本作は、H・R・ギーガーの創作の背景を本人や多くの関係者、彼を支えた女性たち、スタッフたちが語るドキュメンタリー作品。『エイリアン』に関わることになったきっかけや制作風景も映し出す。エイリアンの卵がなぜ十字に割れるのか。トリビア的な理由を語ってにやりと笑うH・R・ギーガーを見ていると、秘密を共有した気持ちになる。

『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』

© 2015 T&C Film © 2015 FRENETIC FILMS.

本作は『エイリアン』の造形だけでなく、「バイオメカノイド」と呼ばれる人間と機械が融合した独創的な作品について紹介する。エロチシズムを感じさせるが、それは「生、生殖、死」を表現しているのだ。

『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』

© 2015 T&C Film © 2015 FRENETIC FILMS.

晩年には自宅の庭に大人が乗れる幽霊列車を走らせ、スイスのグリュイエールにあるサン=ジェルマン城内にH・R・ギーガー・ミュージアムを開く。この作品の最後にH・R・ギーガーは自らの人生が幸せだったと語っているが、やりたいことをすべてやりきったのだろう。
なお、H・R・ギーガーは『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』の撮影終了後間もなく、2014年5月12日に亡くなった。

『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』

© 2015 T&C Film © 2015 FRENETIC FILMS.

『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』

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『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』
9/2(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷
9/9(土)より東京都写真美術館ホール ほか全国順次公開
監督:ベリンダ・サリン
撮影:エリック・シュティツェル
録音:マルコ・トイフェン
編集:ビルギット・ムンシュ=クライン
サウンド・デザイン:ペーター・ブレーカー
サウンド・ミックス:レンツォ・ダルベルト
音楽:ペーター・シェーラー
共同プロデューサー:マーティン・シルト、ベリンダ・サリン
プロデューサー:マルセル・ホーン
出演:H・R・ギーガー、カルメン・マリア・ギーガー、マルコ・ヴィツィヒ、トム・ガブリエル・フィッシャー、スタニスラフ・グロフ、ほか
原題:DARK STAR ‒ HR GIGERS WELT 2014年/99分/スイス/カラー/デジタル/5.1ch 映倫区分:G
提供:日活/配給:日活、boid/宣伝:boid、岩井秀世/字幕翻訳:馬郡 慎平/日本語版監修:胸組光明
© 2015 T&C Film © 2015 FRENETIC FILMS.
公式サイト:http://gigerdarkstar.com/

2017-09-10 | Posted in NEWSComments Closed 
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