YABOサタデー映画館―2017.9.9

『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
今週公開の作品をあらすじとともに野望や希望、理想にあふれる登場人物をYABO人としてピックアップします。

今週は下記の7作品をご紹介します。
『西遊記2~妖怪の逆襲~』
『おクジラさま ふたつの正義の物語』
『あしたは最高のはじまり』
『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』
『散歩する侵略者』
『追想』
『ナインイレヴン 運命を分けた日』

『西遊記2~妖怪の逆襲~』

『西遊記2~妖怪の逆襲~』

YABO人:妖怪ハンターの三蔵法師(クリス・ウー)
孫悟空(ケニー・リン)、猪八戒(ヤン・イーウェイ)、沙悟浄(メンケ・バータル)を引き連れて天竺に向かって貧乏旅を続けている。立ち寄った豪邸で人間を喰らう蜘蛛女に遭遇し、孫悟空が殲滅すると、その荒っぽいやり方に怒鳴り散らしてしまう。続いて比丘国では子供のように心のままに動くとんでもない国王の機嫌を損ね、孫悟空の力を借りるが、むしろ悪化させてしまい、窮地に陥る。

香港映画界で俳優として数々のヒット作を連発し、監督としても『少林サッカー』(01)、『カンフー・ハッスル』(04)、『ミラクル7号』(08)、『人魚姫』(16)と、作品を発表するたびに話題となり、自身の興行記録を塗り替えているヒットメイカーのチャウ・シンチー。彼が2013年に発表した『西遊記~はじまりのはじまり~』は中国で公開されるや、その年の中国映画興行No.1を記録。西遊記映画ブームに火をつけ、日本でも大きな話題となった。本作はその続編で、今回は監督を“香港映画界のスピルバーグ”ことツイ・ハークが務めた。もともと孫悟空を主人公にした映画化を長年企画として温めていたが、今回、チャウ・シンチーと手を組み、大ヒット作の続編をコミック的な要素と老若男女が楽しめるファンタジー・エンタテイメントに仕上げたのだ。今年1月に中国で公開されると、2017年度中国国内映画興行収入第2位となる16.5億元(日本円で約265億円)の大ヒットとなった。
出演は、三蔵法師には韓国アイドルグループのEXOの元メンバーのクリス・ウー。孫悟空にはハリウッド超大作『グレートウォール』(16)のケニー・リン。猪八戒には『タイガー・マウンテン 雪原の死闘』(14)のヤン・イーウェイ、沙悟浄にはプロ・バスケットボール元NBAプレイヤーで現在は中国リーグで活躍のメンケ・バータルが演じ、『人魚姫』(16)でヒロインを演じたリン・ユン、2015年に米フォーブス誌が発表した「世界で最も影響力のある女性100人」に唯一中国人女優で選ばれた『モンスター・ハント』(15)のヤオ・チェン、そして『黒衣の刺客』(15)のスー・チーが前作に引き続き登場している。
前作で使われた日本の70年代の刑事ドラマ「Gメン’75」のテーマ曲は今回もここぞというシーンで流れる。もはや、一般的にはこのシリーズのテーマ曲として馴染みがあるかもしれない。

『西遊記2~妖怪の逆襲~』
2017年9月8日(金)より全国ロードショー!
製作・脚本:チャウ・シンチー
監督・脚本:ツイ・ハーク
出演:クリス・ウー、ケニー・リン、ヤオ・チェン、リン・ユン、スー・チー
配給:日活、東京テアトル
公式サイト:http://saiyu-movie.com/

『おクジラさま ふたつの正義の物語』

『おクジラさま ふたつの正義の物語』

©「おクジラさま」プロジェクトチーム

紀伊半島南端に近い、和歌山県太地町。この小さな漁師町は「くじらの町」として400年の歴史を持つ。ところが、ここで行われているイルカやクジラの追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的となる。そして、マスメディアは「捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人」という単純な二項対立で報じてきた。
佐々木芽生監督は賛否に縛られない多種多様な意見を公平に取り上げる。自分と相容れない他者を排除せずに共存するにはどうしたらいいのか。太地町町長が最後に町の新しい方向性を示す。今後の太地町を見守っていきたい。

YABO人:太地町の捕鯨漁師たち
「牛や豚殺すとこ、オープンですか? 生き物の屠殺シーンを隠して何が悪い? 普通、そうやって人目にさらすものじゃないでしょ? そういうことで金儲けしている外人の方が、よっぽど生き物に対して失礼やと思います」捕殺現場を隠すのは自分たちがやっていることを恥じているのだという、シーシェパードや反捕鯨側の非難の声に対して、太地町漁業共同組合の〆谷豊は語る。
「今さら違う道で生きろと言われても自分にはこれしかない」と親・兄弟・息子共々、一家みんなが鯨漁で生きてきた脊古博文は語る。

YABO人:太地町町長 三軒一高
「我々の町は日本の本州の最南近くに位置して、交通の便の非常に悪いところですよね。水も少なく野菜もとれない、米もできない、非常に住民が暮らしにくい。生きなければならないがために、鯨に400年以上も前に挑んだ町です」
日本は戦後食糧難の時代をGHQの許可の下、牛肉の代わりに鯨肉を食べることで飢えをしのいできた。だからこそ、戦後を生きた人々の中には鯨に命を助けられたという感謝の念を持っている者が多いという。

YABO人:イルカの元調教師/保護活動家 リック・オバリー
「イルカだけを特別扱いしているわけではない。たまたま私がイルカと特別な関係があるだけ。なぜなら、『わんぱくフリッパー』という人気テレビシリーズでイルカの娯楽産業を築いてしまったから」
『ザ・コーヴ』への出演で広く知られるリックは、60年代のテレビシリーズ『わんぱくフリッパー』に出演した5匹のイルカを捕獲、調教し、イルカブームを牽引した立役者である。そのことに長年、罪悪感を抱いてきた。そこで『ドルフィン・プロジェクト』を立ち上げ、囚われたイルカを解放するために、世界各地を回って抗議活動をしている。

YABO人:シーシェパード代表 スコット・ウエスト
「太地は生きたイルカを捕獲し、娯楽産業に売る最大手。世界の水族館やイルカと泳ぐプログラムの多くはここで捕獲される。ここでイルカ漁や屠殺を止めれば、日本全国、そして世界中でやめさせられるかも知れない」
シーシェパードのリーダー、ポール・ワトソンの指示ですべての生活を捨てて観光ビザで太地町にやって来た。父親に付き添うように滞在する娘のエローラはブログを更新し、イルカ虐殺問題について高校のレポートにまとめるつもりである。目的は、この町のイルカ漁を監視し、世界にその実態を知らしめることだ。

YABO人:ジャーナリスト・元AP通信記者 ジェイ・アラバスター
「太地の漁師は好んでこの議論の的になったわけではない。自分の仕事をしていただけなのにこの問題の渦中に引き込まれた。彼らの目には、外国人はみな怒っていて悪事の現場を撮影しようと狙ってるように見える」
AP通信の日本特派員だったジェイは、『ザ・コーヴ』をきっかけに太地町を取材するよう本社から命じられた。田舎町への海外取材はいつもなら地元の歓迎を受けるものだ。しかし、彼を待っていたのは警戒心に満ちた地元漁師や住民の反応であった。

YABO人:日本世直し会会長 中平敦
「最初はシーシェパードが来たからびっくりしたのよ。『なんだよ、あいつは?』って思ったけど、今は違うね。考え方は違うけど尊敬してる。スコットはエブリデイ、毎日いるでしょう、三ヶ月ビザで。なんでディスカッションしないの? 話し合いすればいいのよ」
地元住民と外国人活動家の緊張感が高まる中で、片言の英語で対話をしようした。毎日、街宣車で回って、「もしイルカ・クジラ漁を中止したいなら、和歌山県知事と話し合いをすべきです。わたしが和歌山県庁に案内します」と英語で呼びかける。

『おクジラさま ふたつの正義の物語』
9月9日(土)より、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
監督・プロデューサー:佐々木芽生
制作:FINE LINE MEDIA JAPAN
制作協力:ジェンコ、ミュート
協賛:アバンティ、オデッセイコミュニケーションズ、
書籍版が集英社より8月25日より発売予定
配給:エレファントハウス
©「おクジラさま」プロジェクトチーム
公式HP:http://okujirasama.com/

『あしたは最高のはじまり』

『あしたは最高のはじまり』

PHOTO : Julien PANIE

YABO人:サミュエル(オマール・シー)
南仏コートダジュールの自由気ままなプレイボーイ生活を送っていたところ、かつて関係を持った女性クリスティン(クレマンス・ポエジー)が来て、生後数か月のグロリアという“実の娘”を置いて去っていく。クリスティンを追って、ロンドン行きの飛行機に飛び乗るが、言葉も通じない異国の地で彼女を見つけることはできなかった。途方に暮れていたところを、地下鉄で出会った敏腕プロデューサーでゲイのベルニー(アントワーヌ・ベルトラン)に助けられ、スタントマンとして仕事を始める。8年後、成長したグロリア(グロリア・コルストン)は相変わらず英語が苦手なサミュエルに代わって撮影現場で監督に交渉をするなど、強い絆で結ばれた親子となっていた。そこにグロリアの母親クリスティンが現れ、親権を要求される。

突然父になったプレイボーイと、男手“2つ”で育てられた少女は“人生最高のパートナー”となっていく。成長したグロリアは相変わらず英語が苦手なサミュエルに代わって撮影現場で監督への交渉を担当する。ところがあるとき、廃ビルからの飛び降りを低くしてほしいとサミュエルが交渉を頼んだにも関わらず、監督の要望以上のスタントができると言ってしまう。父親の評価が下がることが嫌だったのだろう。サミュエルはグロリアを喜ばせたくて無理をする。サミュエルを演じるオマール・シーはかなりのスタントシーンを自ら演じたという。実生活でも4人の子どもを持つ良き父のオマール・シーがサミュエル同様がんばったのかもしれない。そんな思いが頭をよぎる。
本作の原案は、全米で異例の大ヒットを記録したメキシコ生まれのコメディ『Instruction Not Included』。フランスの他、アメリカ、ブラジル、中国、トルコなど世界中でリメイクが決定している。

『あしたは最高のはじまり』
2017年9月9日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレス他全国ロードショー
監督:ユーゴ・ジェラン
出演:オマール・シー クレマンス・ポエジー アントワーヌ・ベルトラン グロリア・コルストン
配給:KADOKAWA
PHOTO : Julien PANIE
公式サイト:http://ashita-saikou.jp

『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』

『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』

© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

YABO人:マック(サム・ワーシントン)
3人の子供たちとキャンプに出掛けたときに、最愛の末娘ミッシーが誘拐される。捜索から数時間後、廃れた山小屋でミッシーの血に染まったドレスが発見された。そこに残された証拠から、警察が追い続ける連続殺人犯の凶行であると断定されるが、ミッシーの遺体が見つかることはなかった。年月が過ぎても、深い悲しみから抜け出せず、妻や子供たちとも距離ができ、家庭は崩壊寸前。ある日、「あの小屋へ来い」と書かれた奇妙な招待状が届く。疑念を抱きつつも一人、山小屋へ向かう。そこで不思議な男女3人と出会い、想像を遥かに超える体験をする。

ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで、70週連続1位を記録した小説『神の小屋』を映画化。愛娘を失い、悲しみから抜け出せない男が、不思議な男女3人との旅をとおして心を取り戻していくさまを描く。主演は『アバター』のサム・ワーシントン。不思議な3人組のひとりを、本作でハリウッドデビューを果たしたすみれが演じている。
人は同時にいくつもの感情を持つことは難しい。ちょっと嫌なことがあったとき、そのことにとらわれていると心はいつまでも晴れない。しかし、こだわりを捨て、別のことを考えれば気持ちも晴れてくる。本作は赦しについて描く宗教的な側面の強い作品ではあるが、視点を広げれば、信仰を持たない者にも役に立つ示唆を含んでいる。

『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』
2017年9月9日(土)新宿バルト9ほか、全国公開
監督:スチュアート・ヘイゼルダイン
出演:サム・ワーシントン、オクタヴィア・スペンサー、アヴラハム・アヴィヴ・アラッシュ、すみれ
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:http://amazing-journey.jp/

『散歩する侵略者』

『散歩する侵略者』

©2017『散歩する侵略者』製作委員会

YABO人:加瀬鳴海(長澤まさみ)
不仲だった夫・加瀬真治(松田龍平)が、数日間の行方不明の後、まるで別人のように穏やかで優しくなって帰ってきた。そして、何事もなかったように毎日ぶらぶらと散歩に出かけていく。真治は散歩中にいったい何をしているのか。不思議に思って問いつめると、「地球を侵略しにきた」と衝撃の告白をする。鳴海は戸惑いながらも、いつしか真治を再び愛し始めていた。

YABO人:ジャーナリストの桜井(長谷川博己)
一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。取材中、天野(高杉真宙)という謎の若者に出会い、家惨殺事件のカギを握る女子高生・立花あきら(恒松祐里)の行方を探し始める。そして、天野が見つかったあきらと一緒にある男と会話をする中で起こった「異変」を目撃する。天野は、「自分たちは侵略者で、人間の“概念”の調査をしている。自分たちがその“概念”を学習すると相手からそれが抜け落ちる」という。半信半疑ながらも彼らに興味を持ち、もう一人の仲間を探すという彼らに密着取材を申し入れる。

2つの物語は同時並行で描かれ、町は急速に不穏な世界へと姿を変えていく。事態は誰も止めることができない方向へと加速し始める。当たり前の日常は、ある日突然、様相を変える。次第に引き寄せられ、誰も予想出来ない展開、そして心が震えるラストへと発展していく。
本作は黒沢清監督が劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品された。
「侵略=概念を奪う」という大胆なアイディアをもとに、日常が異変に巻き込まれていく世界を描く。ラストに鳴海が取った行動は、真治が教会で教えられた愛の定義そのもの。斬新なストーリーはサスペンス、アクション、そして究極のラブストーリーに繋がり、感動を呼び起こす。

『散歩する侵略者』
9月9日(土)ROADSHOW
監督:黒沢清
出演:長澤まさみ 松田龍平
高杉真宙 恒松祐里
前田敦子 満島真之介 児嶋一哉 光石 研
東出昌大 小泉今日子 笹野高史
長谷川博己
配給:松竹 日活
©2017『散歩する侵略者』製作委員会
公式サイト:http://sanpo-movie.jp/

『追想』

『追想』

© 2011 – LCJ Editions et Productions. ALL RIGHTS RESERVED.

YABO人:外科医のジュリアン(フィリップ・ノワレ)
1944年、ドイツ兵たちによる陰湿なパルチザン狩りが続く占領下フランスの小都市モントーバンで、美しい妻クララ(ロミー・シュナイダー)、一人娘のフロランスと幸せな家庭生活を送っていた。ドイツ兵の最後の足掻きが続く中、妻子を田舎へと疎開させるが、後日、2人に会いに行くとナチス武装親衛隊(SS)に惨殺され、無残な姿になっていた。怒りを抑えきれず復讐を誓い、古いショットガンひとつで一人また一人と兵士たちを殺害していく。

『冒険者たち』(67)のロベール・アンリコ監督によるフランス流傑作バイオレンス映画がデジタルリマスター版となって40年ぶりに公開された。凄まじい暴力描写の合間に幸せだったころの記憶が挟み込まれ、主人公の狂気にも似た憎悪が際立つ。忍者屋敷を彷彿させる古城を復讐の舞台とし、怒りを爆発させる主人公。最新の技術を駆使したアクション映画とは違い、動きにリアルな重みを感じる。
主演は『地下鉄のザジ』(60)『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)のフィリップ・ノワレと『ルートヴィヒ/神々の黄昏』(72)『離愁』(73)のロミー・シュナイダー。ふたりは本作で第1回セザール賞最優秀男優賞&女優賞を受賞、本作としても作品賞も受賞し、1975年のフランス映画界を席巻した

『追想』
9 月9 日(土)新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本:ロベール・アンリコ
出演:ロミー・シュナイダー、フィリップ・ノワレ、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オーズレー、ヨアヒム・ハンセン、ロバート・ホフマン、カトリーヌ・デラポルテ
配給:コピアポア・フィルム
© 2011 – LCJ Editions et Productions. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://tsuisou.com/

『ナインイレヴン 運命を分けた日』

『ナインイレヴン 運命を分けた日』

© 2017 Nine Eleven Movie, LLC

2001年9月11日、ニューヨーク。ワールドトレードセンタービルに飛行機が激突し、ウォール街の実力者ジェフリー(チャーリー・シーン)と離婚調停中の妻のイヴ(ジーナ・ガーション)、バイクメッセンジャーのマイケル(ウッド・ハリス)、恋人と別れに来たティナ(オルガ・フォンダ)、ビルの保全技術者のエディ(ルイス・ガスマン)の5人は北棟エレベーターの38階辺りに閉じ込められてしまう。外部との唯一の通信手段はインターコムを通じてオペレーターのメッツィー(ウーピー・ゴールドバーグ)と話すことだけ。外への逃げ道を探しながらビルが崩れ落ちる恐怖と闘う5人はそれぞれの人生を振り返る。彼らに助けはくるのか。

YABO人:ウォール街の実力者ジェフリー(チャーリー・シーン)
「二度と淋しい想いはさせない」
家庭より仕事優先で世界中を飛び回っていたため、17年連れ添った妻イヴ(ジーナ・ガーション)から離婚を求められる。必死で妻を説得しようとするが、口論になってしまう。

YABO人:離婚調停中の妻のイヴ(ジーナ・ガーション)
「パパとママと一緒に帰るからね」
仕事に没頭するあまり家庭を顧みない夫に失望し、離婚を求める。その日も離婚調停のために、母親に息子を預けて、ワールドトレードセンタービル・ノースタワーある弁護士事務所を訪れていた。閉じ込められているときに奇跡的にも母ダイアン(ジャクリーン・ビセット)から電話が鳴り、自分たち夫婦がエレベーターに閉じ込められたことを伝える。

YABO人:バイクメッセンジャーのマイケル(ウッド・ハリス)
「早く帰ってくるよ」
妻と娘がいる。その日の夜に娘の3歳の誕生日を祝う約束をして家を出た。

マルティン・ギギ監督が実話を基にした舞台『エレベーター』を映画化。ほぼワンシチュエーションで描いた。登場人物たちは恐怖と闘いながら外への逃げ道を探す中で、人生を振り返る。その勢いで閉じ込められたエレベーターの中でまで夫婦ケンカを繰り広げるジェフリーとイヴに、エディは「1カ国語でケンカができていいよ」と話題の方向性を変える。極限状態だから出てくる本音とそれに対する第三者の反応に引き付けられた。登場人物たちの年齢や職業、人種がバランスよく取り込まれ、きっと誰かに共感を覚えることだろう。

作品PRのため8月に来日したマルティン・ギギ監督へのインタビュー記事はこちらから。
http://yabo-freepaper.com/news/2018090401/

『ナインイレヴン 運命を分けた日』
9月9日(土)新宿武蔵野館、丸の内TOEI 他、全国ロードショー
監督:マルティン・ギギ
出演: チャーリー・シーン、ウーピー・ゴールドバーグ、ジーナ・ガーション、ルイス・ガスマン、ウッド・ハリス、オルガ・フォンダ、ジャクリーン・ビセット、ブルース・デイヴィソン
配給:シンカ
協力:松竹
© 2017 Nine Eleven Movie, LLC
公式サイト:http://nineeleven.jp/

 

2017-09-09 | Posted in NEWSComments Closed