YABOサタデー映画館―2017.8.5

『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
作品をあらすじとともに野望や希望、理想にあふれる人物をYABO人としてピックアップします。

今週は下記の4作品をご紹介します。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
『俺たちポップスター』
『夜明けの祈り』
『リベリアの白い血』

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

©2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

スタンドと呼ばれる超能力を持つ高校生の東方仗助(ひがしかたじょうすけ)(山﨑賢人)は警察官の祖父(國村隼)と美人の母(観月ありさ)と杜王町で暮らす。その杜王町で奇妙な変死事件が続けて起きた。偶然、殺人犯アンジェロ(山田孝之)の凶行を邪魔した仗助が次の標的となり、祖父がアンジェロのスタンドの犠牲になった。杜王町を守るため、仗助はアンジェロと戦うことを決める。しかし、アンジェロの後ろには、彼を影で操るスタンド保持者の謎の兄弟(岡田将生、新田真剣佑)がいた。

スタンドとは形のある超能力。仗助のスタンドはクレイジー・ダイヤモンドといい、触れるだけで他人のケガや壊れたものをなおすことができる。アンジェロのスタンドはアクア・ネックレスといい、あらゆる水分に溶け込み、体内に侵入して内部から相手を攻撃する。そばに現れて立っているのでスタンドと呼ばれるが、その姿はスタンドを持つ者にしか見えない。
いわゆる超能力とどう違うのか。言葉ではわかりにくいが、作品を見れば一目瞭然。映し出される街並みはどう見ても日本ではないが、この居心地の悪さが観客を一気に奇妙な世界に入り込ませる。(ロケ地はスペインのシッチェスで、三池崇史監督がここで開かれる国際映画祭で何度も訪れている)さらに、連載開始から30年のコミックを初見でも楽しめるよう2時間でまとめられている。これまでいくつものコミックを実写化してきた三池崇史監督が今回も職人技を見せてくれた。
内容としてはスタンドvsスタンドのサスペンスだが、家族の絆もしっかり描く。親への複雑な思いは涙を誘う。

YABO人:東方仗助(山﨑賢人)
杜王町に住む高校生。見た目は不良だが、温厚で心根の優しい性格の持ち主。ただ、自慢のリーゼントの髪形をけなされると激昂する。4歳のときに死にかけてからスタンドと呼ばれる特殊能力が備わり、触れるだけで他人のケガや壊れたものをなおすことができる。警察官として杜王町を守ってきた祖父の遺志を継ぎ、杜王町を守っていく。

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
8月4日(金)全国超拡大ロードショー
監督監督:三池崇史
出演:山﨑賢人 神木隆之介 小松菜奈 岡田将生 真剣佑 観月ありさ 國村隼 山田孝之 伊勢谷友介
配給:東宝/ワーナー・ブラザース映画
©2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
公式サイト:https://warnerbros.co.jp/movie/jojo/

『俺たちポップスター』

『俺たちポップスター』

©2016 UNIVERSAL STUDIOS

幼馴染みのコナー(アンディ・サムバーグ)、オーエン(ヨーマ・タコンヌ)、ローレンス(アキヴァ・シェイファー)が結成した世界的に有名なヒップホップバンド“スタイル・ボーイズ”の栄光と転落、再生を描く。
アメリカのコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でブレイクしたコメディ・グループ“ザ・ロンリー・アイランド”のアンディ・サムバーグ、ヨーマ・タコンヌ、アキヴァ・シェイファーが製作・監督・脚本・出演を兼任して作ったコメディで、音楽ドキュメンタリーにまつわるパロディ満載。天狗になったコナーの振り切ったおバカぶりに思わず声を出して笑いたくなる。しかし、挽回を図ろうと必死になればなるほど裏目に出て、窮地に陥る姿は他人事には見えず共感してしまう。そして、失ってしまった大切なものに気づいたときには胸が熱くなるだろう。
ファレル・ウィリアムス、アダム・レヴィーン、マライア・キャリー、リンゴ・スターといった豪華セレブが多数カメオ出演しているのも見どころだ。ザ・ロンリー・アイランドと親交の深いジャスティン・ティンバーレイクはコナーの専属シェフを演じ、歌声まで披露し、エマ・ストーンも一瞬だが、姿を見せるので要チェック!

YABO人:コナー(アンディ・サムバーグ)
1歳でドラムをマスターするなど音楽的才能に恵まれ、幼馴染みのオーエン、ローレンスとヒップホップバンド「スタイル・ボーイズ」を結成。コナーのスター性、オーエンの生み出すビート、ローレンスの過激でキャッチーなリリックで一躍人気を博したが、ローレンスとステージ上で大ゲンカをして解散。「コナー4リアル」としてソロデビューし、セカンドアルバムを完成させるが、メディアに酷評される。必死に挽回を図るが、凋落が始まっていく。

『俺たちポップスター』
8月5日(土)より、新宿シネマカリテほかにて全国順次ロードショー
製作:ジャド・アパトー、ロドニー・ロスマン、アンディ・サムバーグ、アキヴァ・シェイファー、ヨーマ・タコンヌ
監督:アキヴァ・シェイファー、ヨーマ・タコンヌ
脚本:アンディ・サムバーグ、アキヴァ・シェイファー、ヨーマ・タコンヌ
出演:アンディ・サムバーグ、ヨーマ・タコンヌ、アキヴァ・シェイファー、サラ・シルヴァーマン、ティム・メドウス、マーヤ・ルドルフ、ジョーン・キューザック
配給:パルコ
©2016 UNIVERSAL STUDIOS
公式サイト:http://popstarmovie.jp

『夜明けの祈り』

『夜明けの祈り』

© 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINEMA SCOPE PICTURES

第二次世界大戦終結直後のポーランド。フランス赤十字の若き女医マチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)の元に、ポーランド人の修道女が助けを求めてやって来る。 修道院で彼女を待ちうけていたのは、ソ連の軍人に性的暴行を受け、身ごもった修道女たちだった。

1945年にポーランドで実際に起こった衝撃的な事件と自らの危険を顧みずに無償の人道支援に身を投じたフランス人医師マドレーヌ・ポーリアックを描いた作品。マドレーヌをモデルにしたマチルダの勇気ある行動に感動するとともに、犯罪の犠牲者でありながら、誰も責めず、誰も憎まず、ただ神に赦しを請うシスターの姿に胸を締め付けられる。
本来、修道院に存在してはならない赤ちゃんをどうするのか。マチルダが見つけた答えは勤務する医療施設のそばにいる戦争孤児たちの未来も含めて、希望を感じさせる。

YABO人:若き女医マチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)
負傷した兵士を祖国に帰還させるための医療に従事していたところに、ポーランド語を話すシスターが助けを求めに来た。そこはフランス人のための医療施設であることを伝えて、いったんは拒否する。しかし、屋外で何時間も神への祈りを捧げるシスターのひたむきさに心を動かされ、修道院を訪れる。ソ連兵の蛮行を知り、自分以外にも専門家を呼ぶべきと伝えるが、シスターたちは受け入れない。マチルダは赤十字での激務の合間を縫って修道院に通う。

『夜明けの祈り』
8月5日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿 武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ルー・ドゥ・ラージュ、アガタ・ブゼク
配給:ロングライド
© 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINEMA SCOPE PICTURES
公式サイト:http://yoake-inori.com/

『リベリアの白い血』

『リベリアの白い血』

©2017 ニコニコフィルム

西アフリカ・リベリア共和国のゴム農園で働くシスコは過酷な労働環境の中で家族を養っていた。仲間と共に労働環境の改善に立ち上がるが、状況は変わらない。従姉妹を頼って単身でニューヨークに行き、タクシードライバーとして働き始める。

内戦の傷痕が色濃く残るリベリアで政府公認の映画組合とともに制作された初めての作品。『第65回ベルリン国際映画祭』パノラマ部門に正式出品された。
真っ暗な中にチラチラ動く光。リベリアに蛍がいるのか。それは夜明け前にゴム農園に向かう主人公の姿だった。冒頭のこのシーンから労働環境の過酷さが伝わってくる。「普通の日常品をただ使って捨てるのではなく、その裏側に関心を持ち、そこで働く人たちを想像することで消費に対する向き合い方が変わるのではないかと思います」と福永壮志監督は語る。
監督は北海道出身で現在はニューヨークを拠点に活動し、今作が長編監督デビューとなった。2016年には『カンヌ国際映画祭』が実施する新人監督育成プログラム「シネフォンダシオン・レジデンシー」に選出され、長編2作目の脚本に取り組んでいる。
なお撮影監督を担当した村上涼は撮影中にマラリアに罹患し、ニューヨークの自宅で亡くなる。33歳だった。

YABO人:シスコ役を演じるビショップ・ブレイ
主人公と同じくリベリア出身。リベリアの内戦から逃れた後にたどり着いたガーナの難民キャンプで演技に目覚めた。内戦終結後もリベリア国内の映画に出演し、地道に俳優活動を続ける。国際作品への初出演となった本作で高い演技力を認められた。劇中で演じる主人公のように北部のゴムプランテーションで、ゴムの原料ラテックス採取の労働をしていた経験がある。NY編撮影後はアメリカに移住し、俳優としての夢を追い続けている。

『リベリアの白い血』
8月5日 渋谷アップリンクにて公開、他全国公開予定
監督:福永壮志
撮影:村上涼/オーウェン・ドノバン
音楽:タイヨンダイ・ブラクストン
出演:ビショップ・ブレイ、ゼノビア・テイラー、デューク・マーフィー・デニス、ロドニー・ロジャース・べックレー、ディヴィッド・ロバーツ、シェリー・モラドほか
配給:ニコニコフィルム
©2017 ニコニコフィルム
公式サイト:http://liberia-movie.com/

2017-08-07 | Posted in NEWSComments Closed