YABOサタデー映画館―2017.6.3

『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
今週公開の作品をあらすじとともに野望や希望、理想にあふれる人物をYABO人としてピックアップします。

『ゴールド/金塊の行方』

『ゴールド/金塊の行方』

Photo by Lewis Jacobs

ケニー・ウェルス(マシュー・マコノヒー)が経営するワショー社は祖父の代から続く鉱山採掘会社。しかし業績不振で株価はゼロに等しい。あるときインドネシアのジャングルで金鉱を発見した夢を見たケニーは直感を信じて、地質学者のマイク・アコスタ(エドガー・ラミレス)に連絡する。マイクは以前、最高の銅鉱掘り当てたことがあったのだ。ケニーは全財産を売り払って資金を調達し、マイクの指揮で採掘を始める。やがて巨大金鉱が見つかり、ワショー社の株は急上昇。世界中の投資家の注目を集め、富と名声を手に入れる。そんな中、衝撃のニュースが報じられ、170億ドルの金塊が一夜にして消えた。株式市場や全米中のメディアは大混乱。何も知らないという主張を繰り返すケニーに対し、FBIの捜査は激しさを増していく。

YABO人:ケニー・ウェルスを演じるマシュー・マコノヒー
脚本に惚れ込み、主演かつプロデューサーとして参加。酒とたばこに溺れた太った中年男になり切るために、2カ月かけて体重を過去最高の95キロまで増量。ブリーフ1枚でお腹をさらす姿が何度も出てくるが、元に戻れるのか、見ている方が心配になるくらいの変わりように驚く。さらに、禿げ頭のカツラがフィットするように頭を剃り、曲がった形の人工歯を差し込むなど徹底した役作りを行った。

『ゴールド/金塊の行方』
6月1日(木)より TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:スティーヴン・ギャガン
出演:マシュー・マコノヒー、エドガー・ラミレス、ブライス・ダラス・ハワード
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント / STAR CHANNEL MOVIES
Photo by Lewis Jacobs
公式サイト:http://www.gold-movie.jp/

『海辺のリア』

『海辺のリア』

©「海辺のリア」製作委員会

舞台や映画に活躍した桑畑兆吉(仲代達矢)も今や認知症の疑いがあり、長女・由紀子(原田美枝子)とその夫で、兆吉の弟子だった行男(阿部寛)によって高級老人ホームへ送り込まれた。ある日、兆吉はパジャマ姿にコートを羽織ってその老人ホームを脱走。あてもなく海辺を歩き続けていると、愛人に産ませた娘、伸子(黒木華)と再会する。伸子は母親と同じように私生児を産み、それを許せなかった兆吉は伸子を家から追い出していたのだった。兆吉は伸子に「リア王」の最愛の娘・コーディーリアの幻影を重ね、「リア王」の狂気が乗り移る。

YABO人大スターだった桑畑兆吉の長女・由紀子(原田美枝子)
愛人に子どもを産ませ、引き取った父・兆吉が許せない。兆吉に認知症の症状が現れたことを理由に老人ホームへ押し込み、兆吉の財産をすべて自分に良いように管理する。さらに夫まで裏切っている気配がある。

『海辺のリア』
2017年6月3日公開
監督・脚本:小林政広
出演:仲代達矢
黒木華 原田美枝子 小林薫 阿部寛
配給:東京テアトル
©「海辺のリア」製作委員会
公式サイト:http://www.umibenolear.com/

『ザ・ダンサー』

女優になることを目指していたロイ(ソーコ)は、ある時、偶然舞台で踊り、初めて喝采を浴びた。ロイの才能を見抜いたドルセー伯爵(ギャスパー・ウリエル)の力を借り、パリ・オペラ座で踊る夢を叶えるために、ひとりアメリカから海を渡る。ロイのダンスを見たパリの観客は初めての体験に驚き、瞬く間にスターに。そして遂にパリ・オペラ座から出演オファーが舞い込む。無名だが輝くばかりの才能を放つイサドラ(リリー=ローズ・デップ)を共演者に抜擢し、彼女への羨望と嫉妬に苦しみながらも舞台の準備を進めるロイ。しかし、そんな彼女に思わぬ試練と裏切りが待っていた。

YABO人ロイ(ソーコ)
自分が考案したダンスを別のダンサーが踊ったことに腹を立てるが、アメリカにはダンスの所有権がない。フランスには「特許」というものがあることを知り、フランスに渡った。
そして、ロイのダンスは重い衣装、強すぎる照明など体への負担が大きかったが、よりよいものを求め、さらなる負担を自らに課していく。

『ザ・ダンサー』
2017年6月3日(土)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
監督:ステファニー・ディ・ジュースト
出演:ソーコ、リリー=ローズ・デップ、ギャスパー・ウリエルほか
配給:コムストック・グループ
© 2016 LES PRODUCTIONS DU TRESOR – WILD BUNCH – ORANGE STUDIO – LES FILMS DU FLEUVE – SIRENA FILM
公式サイト:http://www.thedancer.jp/

『ダブルミンツ』

『ダブルミンツ』

©2017「ダブルミンツ」製作委員会 ©中村明日美子/茜新社

壱河光夫(淵上泰史)の携帯電話に「女を殺した」と電話がかかってくる。その高圧的な声の主は、高校時代の同級生で今はチンピラになっている市川光央(田中俊介)だった。同じイチカワミツオと読む名前を持つ二人。高校時代の光夫(川籠石駿平)は冷酷で高飛車な光央(須賀健太)に逆らえなかった。かつての隠微な記憶が忘れられない光夫は、逆らうことなく光央の共犯者となる。その関係は次第に新しい関係に変わっていき、やがて取り返しのつかない犯罪の世界へ墜ちていく。だがそれは新しい形の関係へと姿を変えていった。

YABO人内田英治監督
原作を読んで衝撃を受け、「この作品は嫉妬、怒り、愛、共依存といったおよそ人間が持つ極限の感情だけで成り立つ。2人の人間の共依存の境地を描いた傑作」と絶賛。自ら原作サイドに連絡し、2年以上にわたって原作者・中村明日美子と脚本のやり取りをして実写化を果たした。
※中村明日美子:少女漫画、ボーイズラブ(BL)など、その作風に多くの熱狂的ファンを得ているサブカル界のカリスマ。2016年に『同級生』がアニメ映画化されてヒットし、大きな話題となった。『ダブルミンツ』は彼女の作品の中でも特に人気が高く、傑作といわれる衝撃的な作品。

『ダブルミンツ』
6月3日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
監督・脚本:内田英治
原作:中村明日美子「ダブルミンツ」(茜新社刊)
出演:淵上泰史、田中俊介、須賀健太、川籠石駿平、冨手麻妙、高橋和也、小木茂光
配給:アーク・フィルムズ、スターキャット
©2017「ダブルミンツ」製作委員会 ©中村明日美子/茜新社
公式サイト:http://www.d-mints.jp/

『トモダチゲーム 劇場版』

『トモダチゲーム 劇場版』

©山口ミコト・佐藤友生/講談社 ©2017 「トモダチゲーム」製作委員会

「別冊少年マガジン」(講談社刊)で連載中の人気マンガ(原作・山口ミコト氏、作画・佐藤友生氏)がTVドラマ&映画で実写化された。劇場版は4月に放送されたドラマ版の続きであるが、振り返りがあるのでドラマ版を見ていなくても劇場版を楽しむことができる。

<ドラマ版あらすじ>
仲の良い高校生グループの片切友一(吉沢亮)、沢良宜志法(内田理央)、三笠天智(山田裕貴)、四部誠(大倉士門)、心木ゆとり(根本凪)。5人は高額の借金返済ゲームに巻き込まれ、心理戦と頭脳プレーを繰り広げながら、1stステージ「コックリさんゲーム」をクリアした。

<劇場版>
2ndステージ「陰口スゴロク」がスタート。友達の秘密をバラせばバラすほど有利になるルールだが、友一はみんなで陰口ペーパーを白紙で提出しようと提案する。ところが誰かの手によって第一の陰口が書かれてしまう。それはドロ沼の友達地獄の始まりだった。

YABO人片切友一(吉沢亮)
親がおらず、新聞配達や内職で生計を立てている。お金がないのでお昼も満足に食べられない。お風呂に1週間入らなかったこともある。そんな秘密を知っているのはただ1人。その秘密が「陰口スゴロク」で書かれてしまう。しかし、最後まで冷静沈着で、ゲームをみんなでクリアしようとする。

『トモダチゲーム 劇場版』
6月3日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開中
『トモダチゲーム 劇場版FINAL』
9月2日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
監督: 永江二朗
出演: 吉沢亮、内田理央、山田裕貴
配給:キャンター
©山口ミコト・佐藤友生/講談社 ©2017 「トモダチゲーム」製作委員会
公式サイト:http://tomodachi-game.com/

『20センチュリー・ウーマン』

『20センチュリー・ウーマン』

©2016 MODERN PEOPLE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

戦前の「大恐慌時代」に生まれたドロシア(アネット・ベニング)は自立心旺盛で自分を曲げない頑固な性格。「新人類世代」である息子のジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)は思春期真っ只中。母と息子はお互いを慈しみ合っているはずなのに、それを素直に表現することができない。そこでドロシアは、部屋を貸している24歳の写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)と近所に住むジェイミーの2つ上の幼なじみジュリー(エル・ファニング)に「息子の後見人になってほしい」とお願いをする。息子が心を許す彼女たちなら、彼の成長の助けになり心の支えになると思ったからだ。
不器用な親子とそんな2人に関わる個性的な女性たちのひと夏の物語とともに、『20センチュリー・ウーマン』というタイトルが示すように、20世紀の終わりに向けてスピードを上げ力強く突き進んで行く女性たちをユーモアも交えさわやかに描いている。

YABO人ドロシア(アネット・ベニング)1924年生まれ 55歳
毎朝新聞の株価情報をチェックし、ほかのタバコに比べて健康的という理由でセーラムを大量に吸い、現代的だからといってビルケンシュトックを履き、『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』を読んで木彫りのウサギを作り、長いこと男の人とデートしていない。女性パイロットに憧れ、ハンフリー・ボガートが理想の男性。シングルマザーとして、ひとり息子ジェイミーを育てる。しかし、息子の気持ちがさっぱりわからず、2人の女性たちに相談をもちかける。
「ジェイミーを助けてやって。この混沌とした時代に自分を保って生きるのは難しい。でも私はついててやれない。子離れしなきゃ。私ひとりの支えじゃとても足りないわ」

『20センチュリー・ウーマン』
6月3日(土)、 丸の内ピカデリー/新宿ピカデリーほか、全国公開
監督・脚本:マイク・ミルズ
出演:アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグ、ルーカス・ジェイド・ズマン、ビリー・クラダップ
配給:ロングライド
©2016 MODERN PEOPLE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://www.20cw.net/

『花戦さ』

『花戦さ』

©2017「花戦さ」製作委員会

池坊専好(野村萬斎)は人々の幸せと世の安寧を祈って花をいける日々を送っていた。あるとき織田信長の所望で大がかりな生け花を披露し、そこで千宗易という不思議な男に出会う。12年後、利休を名乗る宋易と再会。2人はしだいに心を通わせ、いつしか真の友として、互いが目指す「美」の世界を高め合う関係となっていく。専好は利休によって、自らが求める「花」の心をようやくつかみ始めるのだった。ところが、天下を握ってから人が変わったように驕り高ぶる秀吉によって千利休をはじめとする大切な人々が次々と死に追いやられる。専好は刀ではなく花をもって秀吉に挑んだ。

YABO人池坊専好(野村萬斎)
出世も名誉も興味がなく、人の顔と名前が覚えられない。しかし、何よりも花を愛している。そのため、ほかの花僧が恐ろしくて断った織田信長(中井貴一)の生け花の依頼も、好きな松が題材と聞いてためらうことなく引き受けた。そこで、その後の専好の人生に大きくかかわることになる千利休(佐藤浩市)、豊臣秀吉(市川猿之助)、前田利家(佐々木蔵之介)と出会ったのだった。

『花戦さ』
2017年6月3日(土)全国ロードショー
監督:篠原哲雄
出演:野村萬斎 市川猿之助 中井貴一 佐々木蔵之介 佐藤浩市
高橋克実 山内圭哉 和田正人 森川葵 吉田栄作 竹下景子
配給:東映
©2017「花戦さ」製作委員会
公式サイト:http://www.hanaikusa.jp/

『ブラッド・ファーザー』

『ブラッド・ファーザー』

©Blood Father LLC, 2015

元犯罪者ジョン・リンク(メル・ギブソン)は血生臭い世界から足を洗い、トレーラーハウスでアル中のリハビリをしながらひっそりと暮らしていた。そんな彼のもとに、数年前から行方不明になっていた一人娘リディア(エリン・モリアーティ)が助けを求めてくる。娘はギャングとトラブルを起こし、警察にも殺し屋にも追われていた。ジョンはこれまで培ったアウトローのサバイバル術を駆使して、娘を守る闘いに挑む。

YABO人:主人公ジョン・リンクを演じたメル・ギブソン
公私共に長きにわたりスランプにあったが、渾身の監督作『ハクソー・リッジ』が本年度の賞レースを堂々と渡り合い、第89回アカデミー賞作品賞、監督賞等6部門にノミネートされ、編集賞、録音賞を受賞した。そして、今作でアクション俳優としても完全復活を目指す。

『ブラッド・ファーザー』
2017年6月3日全国公開
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
出演:メル・ギブソン エリン・モリアーティ ディエゴ・ルナ ウィリアム・H・メイシー
配給:ポニーキャニオン
PG-12
©Blood Father LLC, 2015
公式サイト:http://b-father.jp/

『武曲』

『武曲』

©2017「武曲 MUKOKU」製作委員会

海と緑の街、鎌倉。矢田部研吾(綾野剛)は、剣の達人だった父(小林薫)に幼い頃から鍛えられ、その世界で一目置かれる存在となった。ところが、父にまつわるある事件から、研吾は生きる気力を失い、警備員として働いているとき以外は酒に溺れる日々を送っている。そんな中、研吾のもう一人の師匠である光村師範(柄本明)が彼を立ち直らせようと、羽田融(村上虹郎)を送り込む。彼こそが、本人も知らない恐るべき剣の才能の持ち主だった。

YABO人羽田融(村上虹郎)
ラップのリリック作りに夢中だったが、師範が説く剣の道の言葉に心を惹かれ、いつの間にか剣道部で剣を習い始める。そして以前、高校でコーチをしていた研吾(綾野剛)と対戦し、彼の狂気の剣を知り、もう一度交えたいという思いが募る。

『武曲』
6月3日、全国ロードショー
監督:熊切和嘉
原作:藤沢周『武曲』(文春文庫刊)
出演:綾野剛  村上虹郎 前田敦子 風吹ジュン 小林薫 柄本明
配給:キノフィルムズ
©2017「武曲 MUKOKU」製作委員会
公式サイト:http://mukoku.com/

『ローマ法王になる日まで』

『ローマ法王になる日まで』

©TAODUE SRL 2015

ホルヘ・マリオ・ベルゴリオはイタリア移民の子としてアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに生まれた。大学で化学を学んでいた20歳のとき、神に仕えることが自分の道と確信。イエズス会に入会し、35歳の若さでアルゼンチン管区長に任命される。当時はビデラ軍事政権による独裁政治の時代で、多くの市民が反勢力の嫌疑で捕らえられ、命を奪われていった。この苦難の時代がベルゴリオの信仰や勇気を堅固なものにする。そして、約600年ぶりに生前退位した先代ベネディクト16世の後を継ぎ、2013年3月13日に初の南半球出身、初のイエズス会出身のローマ法王に就任した。

YABO人ダニエーレ・ルケッティ監督
ローマ法王となったベルゴリオの偉業を追っているが、彼を英雄ではなく、等身大の人間としてリアルに映し出す。

『ローマ法王になる日まで』
2017年6月3日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、
YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
監督:ダニエーレ・ルケッティ
出演:ロドリゴ・デ・ラ・セルナ/セルヒオ・エルナンデス/ムリエル・サンタ・アナ/メルセデス・モラーン
配給:シンカ/ミモザフィルムズ
©TAODUE SRL 2015
公式サイト:http://roma-houou.jp/

2017-06-04 | Posted in NEWSComments Closed