YABOサタデー映画館―2017.5.20

『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
今週公開の作品から野望や希望、理想にあふれる登場人物をYABO人としてピックアップして、作品の紹介をしていきます。

『ピーチガール』

『ピーチガール』

Ⓒ2017「ピーチガール」製作委員会

YABO人:もものクラスメイトの沙絵(永野芽郁)
「もものモノは私のモノ」

元水泳部の安達もも(山本美月)は部活で日焼けし、塩素で髪の色が抜けている。その外見のせいで、周囲から「遊んでる」と誤解されているが、実は超ピュアな女子高生。片思いの相手、とーじ(真剣佑)のために今は完璧な日焼け防止に励んでいる。一方、もものクラスメイトの沙絵(永野芽郁)は、色白で男ウケ抜群。でもその本性は、ももの欲しがるものを何でも手に入れなくては気が済まない最強最悪の小悪魔!ももがとーじを好きと知るや、横取りすべく巧みな作戦を開始。超イケメンでお調子者のカイリ(伊野尾慧)が勘違いして、一方的にももとキスした写真をSNSでばらまく。そんなももの絶体絶命のピンチを救ってくれたのは、もものピュアな内面を好きになったカイリだった。全くタイプの違う2人の間で気持ちが激しく揺れ動くもも。果たしてももが最後に選ぶのはどちらなのか。

今作で注目すべきは沙絵を演じた永野芽郁。そうしたいと思っても普通なら行動に移せない邪悪な本音をためらうことなくやってしまうヒールキャラを、永野芽郁が悪役に振り切らず、憎みきれない女の子として見事に演じている。沙絵の行動はももへの憧れの裏返しなのかもしれないと思えてくる。
ストーリー展開はスピーディーで、大波乱の連続。胸キュンも笑いも切なさも、すべてがめいっぱい詰め込まれ、最初から最後まで一瞬たりとも目が離せない。中・高校生はちょうど中間試験が終わるころ。ももになったつもりでタイプの違うイケメン2人にアプローチされれば、試験でたまったストレスが全部きれいにすっきりするはず!

『ピーチガール』
2017年5月20日(土)より全国公開
監督:神徳幸治
原作:上田美和『ピーチガール』(講談社「別冊フレンド」刊)
出演:山本美月、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、真剣佑、永野芽郁、本仮屋ユイカ、水上剣星、升毅、菊池桃子
製作幹事・配給:松竹
Ⓒ2017「ピーチガール」製作委員会
公式HP: http://peachgirl-movie.jp/

『たたら侍』

『たたら侍』

Ⓒ2017「たたら侍」製作委員会

YABO人:鉄作りを仕切る村下(むらげ)の跡取り息子の伍介(青柳翔)
「強くなって村を守りたい」

戦国時代末期、出雲の山奥にある“たらら村”で作り出される鋼は出雲鋼(いずものはがね)と呼ばれ、錆びない鉄として有名だった。鉄作りを仕切る村下の跡取り息子の伍介(青柳翔)は幼いころ、鋼を狙う山賊に村が襲われたことから、村を守りたいと武芸に励む。そんなとき出雲鋼を求めてたたら村にきた商人から「農民でも武士になれる」とそそのかされて、伍介は村の掟を破って村を出た。しかし、現実は甘くはなかった。そして、これをきかっけに村の技術が狙われてしまう。

タイトルに侍とあるが、いわゆるチャンバラ物の時代劇ではない。若者の成長を戦国時代末期の山奥の村を舞台に描いている。人は失敗するもの。それをどう生かして進んでいくかが大事。伍介は失敗を繰り返すが、それがかえって人間臭く、物語をリアルにする。鉄作りの様子や出雲のお神楽が作品に挟み込まれ、失われつつある日本の伝統的文化の大切さを改めて伝える。

『たたら侍』
2017年5月20日(土)より新宿バルト9、TOHOシネマズ新宿ほか全国公開
原作・脚本・監督:錦織良成
エグゼクティヴ・プロデューサー:EXILE HIRO
出演:青柳翔/小林直己 田畑智子 石井杏奈 山本圭 高橋長英 甲本雅裕 宮崎美子 豊原功補 早乙女太一/AKIRA
笹野高史 中村嘉葎雄 でんでん 佐野史郎 橋爪遼 菅田俊 音尾琢真 品川徹/奈良岡朋子/津川雅彦
配給:LDH PICTURES
Ⓒ2017「たたら侍」製作委員会
公式ページ:https://tatara-samurai.jp/

『オリーブの樹は呼んでいる』

『オリーブの樹は呼んでいる』

© Morena Films SL-Match Factory Productions-El Olivo La Película A.I.E

YABO人:アルマ(アンナ・カスティーリョ)
「しゃべることを止め、食事もしなくなったおじいちゃんのために、ドイツの企業に売られてしまったオリーブの樹を取り戻す」

農園の経営難から、祖父が大切にしていた樹齢2000年のオリーブの樹を父が売り払ってしまう。それ以来ふさぎ込み、とうとう食事もしなくなった祖父を見て、孫のアルマ(アンナ・カスティーリョ)は祖父を救う唯一の方法はオリーブの樹を取り戻すことだと考えた。ちょっと変わり者の叔父(ハビエル・グティエレス)とアルマへの思いを秘める同僚のラファ(ペップ・アンブロス)を嘘で丸め込み、ドイツの企業に売られてしまったオリーブの樹を取り戻すため、無謀な旅に出る。

アルマの祖父を思う優しい気持ちと、ドイツまでの珍道中を描いているが、最後に見えてくるのは親子が互いを思う気持ち。アルマはオリーブの樹を売ってしまった父親を一方的に責めているが、大人には大人の事情がある。そして大人だから口にできない思いもある。セリフには現れない祖父や父の思いに気づいたアルマに大きな成長を感じる。

『オリーブの樹は呼んでいる』
2017年5月20日(土)よりシネスイッチ銀座にてロードショー、他全国順次公開
監督:イシアル・ボジャイン
出演::アンナ・カスティーリョ、ハビエル・グティエレス、ペップ・アンブロス
配給:アット エンタテインメント
© Morena Films SL-Match Factory Productions-El Olivo La Película A.I.E
公式サイト:http://olive-tree-jp.com/

『猫忍』

『猫忍』

©2017「猫忍」製作委員会

YABO人:霧生忍者の久世陽炎太(大野拓朗)
「猫になってしまった父上を元の人間の姿に戻したい」

時は、泰平―。霧生忍者の久世陽炎太(大野拓朗)は、忍び込んだ屋敷で、幼いころに生き別れた父そっくりのデブ猫(金時)に遭遇。なぜかその猫が、秘伝【変化の術】で化けた父・久世剣山(船越英一郎)だと思い込んでしまう。父を元の姿に戻さんと抜忍となり【秘伝の巻物】を探す旅に出る。だが、抜忍となった陽炎太を追う霧生忍者の魔の手はすぐそこに迫っていた。

2014年に大ヒットを記録した『猫侍』は猫と時代劇という異色のコラボが大いに話題となり、海外でも高い評価を得た。そのスタッフが「猫×忍者」をテーマに再結集。新たな猫型プロジェクトとして2017年1月から放送されたテレビドラマ『猫忍』の劇場版が今作である。
「父上」はふてぶてしいのになぜか妙に愛らしが伝わってくる。スタッフがみな猫好きなのだろう。主人公のイケメン忍者・陽炎太は「父上」に翻弄されるが、「父上」の姿は見る者の心を癒す。この「父上」役に抜擢されたのは、貫禄たっぷりのオヤジ猫“金時”。本作品発表と同時に、でっぷりボディがSNSで拡散し、写真集とグラビアDVDが緊急出版されたそう。

『猫忍』
5月20日(土)より角川シネマ新宿ほか全国公開
監督:渡辺武
出演:大野拓朗、佐藤江梨子、藤本泉、渋川清彦、鈴木福、ふせえり、永澤俊矢 、 柄本明、麿赤兒、船越英一郎
配給:AMGエンタテインメント
©2017「猫忍」製作委員会
公式サイト:http://neko-nin.info/

2017-05-20 | Posted in NEWSComments Closed