YABOサタデー映画館―2017.5.13

『YABO』の由来は野望。
野望という強い意志を持って前向きに生きる人を取材し、その人の魅力や情報を発信するフリーペーパーです。
WEB版では毎週土曜日に「YABOサタデー映画館」を掲載。
今週公開の作品から野望や希望、理想にあふれる登場人物をYABO人としてピックアップして、作品の紹介をしていきます。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

© 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

YABO人:父親を亡くしたばかりのパトリック(ルーカス・ヘッジズ)
「ホッケーやバスケ、バンドをしているし、彼女だっている。叔父さんの住むボストンには行かずにこのままここにいたい」

リー(ケイシー・アフレック)は過去の不幸なできごとから故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シ ー”を離れて、ボストン郊外で便利屋として生計を立てていた。しかし兄(カイル・チャンドラー)の死をきっかけに故郷に戻る。兄は遺言で息子パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人にリーを指名していたのだ。

過去の壮絶な悲劇から生きる意味を見失い、孤独と哀しみを抱えるリー。パトリックと過ごすことで過去と向き合い、自分の弱さを受け止めたうえで前に進み始める。主演のケイシー・アフレックは控え目な演技で感情の揺れ動きを見事に表現した。

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
5月13日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、 YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国ロードショー!
監督・脚本:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード
© 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
配給:ビターズ・エンド/パルコ
公式サイト:http://www.manchesterbythesea.jp/

『破裏拳ポリマー』

『破裏拳ポリマー』

©2017「破裏拳ポリマー」製作委員会

YABO人:新米刑事の来間譲一(山田裕貴)
「自分の不甲斐なさで先輩が命を落としてしまった。これ以上、誰も傷つけたくない」

過激化する組織犯罪に対抗するため特殊装甲スーツが開発された。その名は「ポリマースーツ」。ところがテスト版ポリマースーツが盗まれ、その力を使った犯罪が頻発する。拳法の達人である探偵の鎧武士(溝端淳平)は警察に残っている完全版ポリマースーツを起動させ、新米刑事の来間譲一(山田裕貴)を相棒に、事務所の大家の南波テル(柳ゆり菜)を助手にして、世界をも転覆させる巨大な陰謀に立ち向かう。

タツノコプロ55周年記念作品として実写化された。4カ月間みっちり格闘トレーニングに取り組み、体を徹底的に鍛え上げた主演の溝端淳平のアクションは見応えたっぷり。原幹恵や柳ゆり菜が見せるセクシー&キュートなお色気は昭和の懐かしさが感じられる。子どもではなく「科学忍者隊ガッチャマン」「新造人間キャシャーン」「タイムボカン」に夢中になった大人にこそ見てほしい作品である。

『破裏拳ポリマー』
5月13日(土)全国公開
監督:坂本浩一
原作:タツノコプロ
脚本:大西信介
出演:溝端淳平 山田裕貴 原幹恵 柳ゆり菜 神保悟志 長谷川初範
配給:KADOKAWA
©2017「破裏拳ポリマー」製作委員会
公式サイト:http://polimar.jp/

『潜入者』

『潜入者』

©2016 Infiltrator Films Limited

YABO人:ベテランの潜入捜査官ロバート・メイザー(ブライアン・クランストン)
「コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルが築いた史上最大規模の犯罪組織を内側から壊滅させる」

1980年代、アメリカには経済を左右するほど大量の麻薬が密輸されていた。ベテランの潜入捜査官ロバート・メイザー(ブライアン・クランストン)は架空の大富豪ボブ・ムセラに化け、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの組織に潜入。麻薬カルテルの資金洗浄を追い、内側から組織を崩壊させるという大胆不敵な作戦を実施した。

伝説の潜入捜査官本人が書いた回顧録を基に作られたクライムサスペンス。メイザーは任務の途中で女性を提供されるが、妻を想ってうまく逃げる下りは女性の観客には好ましく映るだろう。一方、妻とふたりの場で組織の関係者と鉢合わせしたとき、彼が取った行動は妻を不快にさせてしまい、夫婦の関係に小さな亀裂が生じる。命懸けで行う潜入捜査だけでなく、家庭人としての姿もはさみ込むことで、メイザーという人間に深みを生み出している。

『潜入者』
5月13日(土)より ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国ロードショー
監督:ブラッド・ファーマン
出演:ブライアン・クランストン、 ダイアン・クルーガー、ジョン・レグイザモ、エイミー・ライアン、オリンピア・デュカキス、 ベンジャミン・ブラット、ユル・ヴァスケス、エレナ・アナヤ
©2016 Infiltrator Films Limited
公式サイト:http://sennyusha.com/

『アムール、愛の法廷』 

『アムール、愛の法廷』 

© 2015 Gaumont / Albertine Productions / Cinéfrance 1888 / France 2 Cinéma

YABO人:裁判長ミシェル(ファブリス・ルキーニ)
「再会したディット(シセ・バベット・クヌッセン)にもう一度想いを伝えたい」

若い父親による乳児殺害事件を担当する裁判長ミシェル(ファブリス・ルキーニ)は、かつて長期入院していたときに想いを寄せた女医のディット(シセ・バベット・クヌッセン)と法廷で思いがけない再会を果たす。彼女はその裁判の陪審員の一人だった。ミシェルはディットにメッセージを送り、閉廷後にカフェで落ち合う。そして、かつての想いを口にするが、入院中にディットが見せた優しさは患者に対する医師としてのものでしかなかった。しかし、ミシェルはディットとのふれあいを重ねるにつれて変わっていく。担当した裁判の判決は刑期がどれも10年以上で「10年判事」と呼ばれてきたミシュルだったが、若い父親に対して、周囲が予想もしなかった判決を下す。

ミシェルは自分のディットへの思いが勘違いによる一方通行のものだったと気がつく。また、偶然耳にした自分の評判に、行為は人によって受け止め方が違うことを知る。こうして調書に書かれたことしか見てこなかったミシェルが、被告の心情を思いやれるようになっていく。人はいくつになっても変われるものだ。ラストでディットがミシェルに示した恋の予感が微笑ましい。

『アムール、愛の法廷』
2017年5月13日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:クリスチャン・ヴァンサン
出演:ファブリス・ルキーニ、 シセ・バベット・クヌッセン
配給・宣伝:ココロヲ・動かす・映画社 ○
© 2015 Gaumont / Albertine Productions / Cinéfrance 1888 / France 2 Cinéma
公式サイト:https://www.cocomaru.net/amour

『トンネル 闇に鎖された男』

『トンネル 闇に鎖された男』

© 2016 SHOWBOX, ANOTHER SUNDAY, HISTORY E&M AND B.A. ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.

YABO人:トンネルの中に車ごと生き埋めになったジョンス(ハ・ジョンウ)
「どんなことをしても生き延びて、妻と娘のもとに生きて帰る」

妻と娘が待つ家へ車を走らせていたジョンス(ハ・ジョンウ)はトンネルの中で大きな揺れと尋常ではない轟音を感じ、あっという間に車ごと生き埋めにされてしまう。目を覚ますと、巨大なコンクリートの残骸に囲まれていた。彼の手元にあるのは、バッテリー78%の携帯電話、水のペットボトル2本、そして娘への誕生日ケーキだけだった。現場には救助隊長キム(オ・ダルス)らが駆けつけ、政府は総力を挙げて救出を行うが作業は難航する。

人の命は何ものにも代えがたいもの。ところが救出作業は困難を極める。ジョンスの命は経済的効果と秤に掛けられ、世間の人々の心は変わっていく。そんな世論を身勝手と思うのは、ジョンスが生きているのを知っているから。ジョンスの生死が分からなかったら…。観客は倫理観を問われているのかもしれない。

『トンネル 闇に鎖された男』
5月13日(土) シネマート新宿・心斎橋にて激震のロードショー!
監督・脚本:キム・ソンフン
出演:ハ・ジョンウ、ペ・ドゥナ、オ・ダルス、チョン・ソギョン、パク・ヒョックォン、ソン・ジョングン
配給:アルバトロス・フィルム
© 2016 SHOWBOX, ANOTHER SUNDAY, HISTORY E&M AND B.A. ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://tunnel-movie.net/

2017-05-14 | Posted in NEWSComments Closed